カラダの使い方

CT選手がやっている、ボトムターンをドライブさせる1つのコツ

新しい体幹の教科書著者・サーフコーチ林です。

今日は

CT選手がやっている、ボトムターンをドライブさせる1つのコツ

についてです。

リップアクション決めるには、ボトムターンがドライブするか?しないか。
ここにかかってきますよね。
けれど、ボトムターンって究極的に難しいと思いませんか?
特にフロントサイド、、、

Surfer:コートニー・コンラン ©Simpson

 

ボトムターンには様々な要素があるのですが、やはり体幹(胴体)が捻れてしまうと
ボトムターンって上手く出来ないんですよね。

カラダの捻りでボトムターンをしてる人が多いのですが、世界のベストサーファーであるCT選手は違います。
また、バイオメカニクスの面から考えても、それは間違いです。

なぜならば、カラダの捻りでボトムターンをするという事は、体幹が捻れてしまうからです。
すると全身の筋肉の連結を使えなくなり、カラダが動く順番という原則も使えなくなるからです。
さらに体幹が捻れれば、テール重心になってしまいノーズが浮いたドライブの効かないボトムターンにもなる原因にもなります。

ノーズが浮くと、ボトムを流れる水の面積が狭くなり揚力が生まれにくくなり、プレーニングエリアも狭いのボードが走りません。
サーフボードは揚力が生まれないとスピードは出ませんよね^^
レールが入り反発力でスピードが付くのではなくて、揚力が最大限発生している状態での反発力(ボードのしなり)、この2つが揃うからスピードが出るわけです。

ボトムターンでカラダが捻れないようにするためには、CT選手がやっている事は、脇をしっかりと利かせているという事です。

脇が利くと、体幹が捻れにくくなります。
脇の利かせる方法は、結構簡単にできたりします。
後ほど解説しますね。

ちなみに、脇が利くと、、、

 

え?何このスピード?
ボトムターンがドライブする感覚が変わった!

って直ぐに感じられるんですよね^^
特にライディングのスピードや安定感が2〜3割は、確実に増すでしょう。

解剖学的に脇が利いている状態は、肩甲骨と肋骨に着いている前鋸筋(インナーマッスル)が使えている状態です。
肩関節を安定させるためには絶対必要な筋肉です。
そして前鋸筋は腹斜筋とつながっているので、体幹の下側(インナーユニット)とつながります。
脇が利くと体幹から股関節へとインナーマッスルで繫がります。

 

脇を利かせる事で起きる3つの効果

  1. 脇を利かせると体幹のみぞおちから上半分が乗るようになるのでスピードが付きます。
  2. そして、安定感が生まれます。
  3. そして最後に、腕の動きがボードに伝わります。

一方、脇が効いてないと、、、

体幹の下半分とアッパーボディがつながらないので、ライディングでスピードが出ない
アッパーボディが不安定になるので、安定感がなくなる
腕の降りで体幹が捻れてしまい、素早い動きが出来ない

この様にな結果を招いてしまいます、、、

 

脇を締めるのではなく、手首を決める

脇を効かせるために前提条件があるの知ってますか?
それは、脇を効かせるには手首を安定させる事。
これが前提条件です。

僕は手首を決めるって言ってます。

手首を決めると、体幹の上半分がボードに乗るので勝手にスピードが出ます。
そして、安定感が増します。
さらに、ターンで腕の動きがボードに伝わります。

これって、カラダを使う原則なんですよね。

解剖学的には、アナトミートレインという筋膜の繫がりを解説した本だと
ディープ・バック・アーム・ライン(DBAL)
というラインを使っています。

DBAL:出典元アナトミートレイン


手首が決まれば脇が効く。

覚えておいてくださいね^^

CT選手の大半は手首を当たり前に決めている

CTの中でもズバ抜けたパフォーマンスをしている選手は、
常に手首が決まっているので、体幹の上半分(アッパーボディ)を使えています。

手首を決めるには、手首を曲げるだけです。
これで脇を効かせることが出来ます。

ちなみに、CT選手はこういう細かい所を感覚的に掴んでいます。
CT選手だから出来るのではなくて、カラダを使う原則なので誰でも出来ますよ^^

手首を決めるやり方は幾つかのパターンがあるのですが、もっとも簡単に出来るのが手首を曲げる方法です。

フィリペって特にフロントサイドでいつも手首が曲がっていますよね?
メディーナもバックサイドで手首が曲がっています。

Surfer:フィリペ・トレード ©Simpson

ちょっとした事でカラダって上手く使えてしまいます。

両方の手首を曲げる。
ただこれだけで、ターンが伸びます。
そして、なんかスピード出てるかも?って感じられます。
さらに、カービングターンを失敗していたならば、あれ?ターン出来た!って驚きますよ。

こんな事で?という事が、実はもの凄く沢山あります。
「手首を曲げる」ただこれだけなんですけど、メチャクチャ強力に効果があります。
是非やってみてくださいね^^

 

P.S.ライディングでスピードが付けられない人に…

 

解剖学、運動動作の解剖学と言われている運動力学をベースに、
世界のトップ選手を自ら撮影し、60万枚の写真のデータから導き出した、
スピードが出るようになる秘訣をあなたに伝授。

今すぐスグに見て実践出来るサーフィンのライディングの基本講座。
もっとサーフィンが楽しくなってほしいという思いから、
100円(税込)でどうぞ!

詳しく見る

 
Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2022 EISUKE HAYASHI
(Visited 2,189 times, 1 visits today)

何かを習得する鉄板の法則前のページ

最近はじめた、新しい事。コレが凄く良い!次のページ

ピックアップ記事

  1. 冬用のウエットスーツが動きツラい理由
  2. 冬の波良い日に満足ゆくまでサーフィンしたい??
  3. 動きやすさのカギは肩甲骨
  4. ドライスーツを越えた暖かさ
  5. 僕がパフォーマンス・スーツを作ったきっかけ

関連記事

  1. カラダの使い方

    ターンが失速する致命的な過ち

    こんにちは〜日本初、体幹専門のテクニカル・サーフコーチの林です。…

  2. カラダの使い方

    パドリングで推進力のあげかた

    こんにちは、新しい体幹の教科書著者・サーフコーチ林です。今日は水曜…

  3. カラダの使い方

    テイクオフしたらスタンスが狭まい

    こんにちは〜サーフコーチ・体軸セラピストの林です。テイクオフし…

  4. カラダの使い方

    最近のケリーに多いミスターン、分析と改善方法

    こんにちは、体軸サーフコーチの林です。館山の自宅から、、、、今…

  5. カラダの使い方

    バックサイド・ボトムターンのドライブ方法

    解剖学と体軸理論をベースに 「超具体的で再現性のあるカラダの使い方…

  6. カラダの使い方

    重心って分かってない人が多くない?

    こんにちは。サーフコーチの林です。@館山のRPCから、、、…

オススメの記事

  1. BLOG

    僕がパフォーマンス・スーツを作ったきっかけ
  2. コラム

    ウエットスーツの三重苦:動きが重たくなる原因
  3. BLOG

    パドルが重たくなるのは当たり前?
  4. カラダの使い方

    動きやすさのカギは肩甲骨
  5. パフォーマンススーツ

    サーフィンが疲れる最大の原因
PAGE TOP