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パドルが重たくなるのは当たり前?

こんにちわ、サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、

今年は寒くなりそうですね。
大きな地震があった年は寒くなるという法則があるので・・・
まだ、南房総は昼間だったらシーガルでイケてます。

冬のウエットスーツのオーダーシーズン。
何を作ろうか?悩んでいる方に、
冬のウエットスーツを選ぶ基準について
今日は書いて行きたいと思います。

興味無いって人は、今日のBLOGは飛ばしてください。

冬のウエットを着ると、、、

・パドルが重たくなるのは当たり前
・動きが重たくなるのは当たり前
・サーフィンで首が痛くなるのは当たり前

って声を結構聞くんですよね。

パドルが重たいのもイヤですが、首が痛くなるという痛みが
発生するのは凄くイヤですよね。

ウエットを着るから当たり前?
サーフィンしているんだから仕方がない?

って思っているなら、そんなことありません。

なぜ当たり前だと思うのか?
なぜ首がいたくなるのか?
パドルが鉛のように重たくなるのか?

上半身を起こしてパドルしているから当たり前?
ウエットを着ているから当たり前?

あなたは、なぜ当たり前だと思いますか?

今日はこの「当たり前」を疑ってみたいと思います。

何が原因でそうなっているのか?

考えていみましょう。

一般的には余り知られていないのですが、
ウエットスーツを作られているベースの型の違いで起きています。

前回のBLOGでも書きましたが、
ウエットスーツって2種類の基本タイプがあります。
ダイビング用かスイム用か、この2種類です。

基本的に日本のサーフィンのウエットスーツはダイビング用が主流です。
ドライスーツはまさにダイビング用から派生しているのが見た目で分かります。
海外製のウエットスーツや他のスポーツで使われるウエットスーツは
スイム用がべースになっています。

日本がダイビング用で発展してきたのは
冷たい海水をいかに入らないようにするか?
こんな背景があると思います。

その結果、世界に誇る縫製技術、ネオプレーンの進化や
インナー素材が進化してきた歴史があります。

ダイビング用とスイム用の違いは

両腕を下ろしている状態かバンザイの両腕を上げている状態か?
この違いです。
たったこれだけで肩甲骨や首に掛かる負担が大きく変わってきます。

ダイビングは腕を前に出して潜水することはほとんどありません。
両手を下ろした状態で潜っています。
スイムは両手が交互に前から後ろへ、ストロークしますよね。

下の写真を見てみると分かるのですが
両手を下ろしている状態だと、肩が前に出る。
ウエットスーツによって肩に負担が掛かり、首に負担が掛かってしまいます。
胸骨が寝ていると肩の可動範囲が抑えられてしまい、その結果パドリングが重たくなるなどの原因につながっています。

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両手を上げている状態だと、肩が後ろに下がる。
肩や首へ負担が掛かることがなくなり、肩の可動範囲が広がる。
胸骨の位置の違いもパドリングへ大きく影響します。

パドリングをするという動作を考えたとき、
肩が後ろにある方が肩甲骨や首への負担は明らかに違うのは明らかですよね。

世界的にはスイム型が主流でスピードやパフォーマンスが求められるトライアスロンやオープンウォータースイムはスイム型が基本です。
海外のサーフィン用のウエットスーツは、スイム型で型が起こされています。

パドルの重さや首の痛みや解決方法

もう既におわかりだと思うのですが、パドルの重さや首の痛みや解決方法はいたって簡単です。
両手を上げたバンザイ状態のスイム型で型を起こしたウエットスーツを選ぶ。

これだけで首の痛みやパドルで腕が鉛のように重たくなる原因は解消できます。
トライアスロンのウエットを作っている所のものは、もの凄く動きやすいという声を聞きます。

スイム型で型を起こすということは泳いでいる姿勢を想定しているので、肩や首に負担が掛かりません。

パドリングは水泳と違う?

それは、古い考えです。

現代のパドリングは胸鎖関節を中心として左右を連動させてパドルします。
ストローク方法はクロールと一緒です。
違いは、ボードの上に乗っているか乗ってないか?ただこれだけです。

ボードを揺れないようにしないと?
それはテイクオフ時の波に乗る際の話しで、沖に出たり左右前後に
波を取りに行くときは揺れて全然OKです。
むしろレールの反発力を使えるので1ストローク毎に加速します。
クロールだとエッジを使うって表現されていますね。

スイム型にするメリットデメリット

デメリットを考えるとしたら、水の浸入が起きやすい?
この辺はドライネックの標準装備やエントリー部の構造で解消できる問題です。
あ、ドライスーツは作れないかもしれませんね。

メリットは
・動きやすさに違いが出る
・首の痛みがなくなる
・パドルで鉛のような重たさから解放される
なので、メリットしかないと思う。

それでどうなるの?

スイム型にすることで、首が痛くなくなる。
鉛のように重たいパドルからおさらばできます。

ちなみに、Rev.のパフォーマンススーツはブランド立ち上げ当初から
全てスイム型で型を起こしています。

首が痛くなる、腕がしびれる事がなくなった。
あの鉛を付けているような重さから解放された!
とレビュー頂いく事が凄く多いです。

さらに詳しい情報知りたい方はこちらをどうぞ〜

冬の波良い日に満足ゆくまでサーフィンしたい??

 

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