カラダの使い方

パドルの速い人と遅い人の違い[2021年版]

こんにちは、サーフコーチの林です。
今回は、パドリングが速い人と遅い人、この違いは何処にあるのか?
2019年にも書いているのですが、その2021年版で解説してきますね。

僕も昔はパドルがしんどかった・・・

ベンチプレスして、腹筋マシーンをやって、ラットプルダウンやって・・・背筋トレーニングして(笑
色々と試しましたが、パドルはちょっとだけ速くなったけど、筋トレを続けて行くうちに逆に遅くなりましたね。
特に持久力が無くなってしまい、すぐに肩がパンパンになるということがおきてました。

他にはパドルトレーニングキットを使ってみたら、疲れなくはなったけど肩の僧帽筋がパンパンになって、サーフィン後に肩を揉んでもらうと触るだけで悲鳴を上げる位に痛かったり(汗

そして、翌日は首がパンパンになり頭痛に悩まされる・・・
こんな風に悩んでいました。

 

何故、こんな風になってしまったのか??

結論は、アウターマッスルを使っていた。
これが原因です(笑

カラダって全身を使って動かすと、筋肉の負担が分散します。
これはサーフィンでも同様に、全身を使って動く事が出来ます。
もちろん、パドリングもそうです。
サーフィンの動作は特別だというのは、古い妄想です。

そもそも論で、カラダが動く原則という事が分かっていなかったので、この様になっていたわけです。
カラダが動く原則を使ったパドリングって?
をここから解説して行きます。

 

カラダの関節を動かす原則はこれ

関節はインナーマッスルで安定させて、アウターマッスルで動かすという原則があります。

僕は昔はインナーマッスルで関節を安定させるということをしてなかったんです。
関節が安定しない状態で関節を動かすのでグラグラ不安定な状態。
かつアウターマッスルは力は強いけど持久力が無いという特性があります。
グラグラとした不安定な状態でアウターマッスルだけで動かしていたと言うわけです。

肩ならば、一般的にパド筋って言われる三角筋はアウターマッスルを主体として使っていたんです。
だから、直ぐに肩がパンパンになってしまったんですよね。
首と肩甲骨についている僧帽筋で肩を動かしてても同様ですね。

 

インナーマッスルを使う=関節を安定させる

例えば肩ならば、肩甲骨に付いている前鋸筋と言われるインナーマッスルが肩関節を安定させます。
なぜなら、体幹の肋骨とくっついている筋肉だからです。
前鋸筋が使えれば、肩関節が安定するというわけですね。

さらに、前鋸筋は腹斜筋という繫がって動くという特性もあるので、体感の腹部にある深層のインナーマッスルであるインナーユニットまで筋肉が連結しています。

要は前鋸筋が使えれば体幹までインナーマッスルが使えるというわけです。
また、この深層のインナーマッスルであるインナーユニットは、カラダの動きを決めるという要素を持っています。

インナーユニット

 

パドルは背中を反れば腰が痛くなる

体幹は背中を反ったり、腰が反ると使えなくなってしまいます。
反り腰の人が腰痛持ちなのと原理は一緒です。
腰や背中をそると、背骨の可動域がなくなるので腰に負荷がかかります。
なので、パドリングで背中を反ると腰が痛くなる・・・というわけです。

また、背中を反ると体幹の深層のインナーマッスルであるインナーユニットに力が入りにくくなるので、足と体幹が連動しなくなります。

体幹の深層のインナーマッスルであるインナーユニットには横隔膜と骨盤底筋群が含まれてて、横隔膜は大腰筋と股関節まで連結して動くという特徴があります。
骨盤底筋群は、太ももの内側にある内転筋と連結して動くという特徴があります。
つまり、腕だけのパドリングになってしまうのです。

パドルの基本スピードが上がる場所

ここ理解して意識している人って、殆どいないのですが、、、
足首と股関節は密接な関係性があります。
足首が安定すれば、股関節も安定します。
足首がグラグラだと股関節も不安定になり、股関節が抜けているといわれる状態になります。

パドリングのフォームでは、足首を安定させるのが超重要です。
なぜならば、両足のカカトの内側から親指の付け根までをくっつける事で足首が安定し股関節が使えるようになるからです。
足首が安定する事で、パドリングの基本的スピードが上がります。

筋膜のつながりを解説しているアナトミートレインでは、ディープ・フロント・ラインの股関節〜足首までのラインに相当します。

アナトミートレインから転載:ディープ・フロント・ライン

因みに、テイクオフでボードの走り出しが遅いor速いというのは、この足首の状態が影響しています。
そして、テイクオフの動作が重たいと感じるのも、ここが影響していることが多いです。

ストロークで全身が使えるようになる秘訣

腹ばいの状態で足から体幹まで繋げる事が出来たら、後は肩関節のインナーマッスルを使えばストロークも全身を使うことが出来ます。
肩関節のインナーマッスルである前鋸筋は、体幹の深層のインナーマッスルであるインナーユニットまで繫がって動く事が出来るからです。

前鋸筋を使うたための前提条件が存在する知っていますか?
それが、手首の安定です。
足首と股関節の関係一緒で、手首と肩関節の関係も一緒です。
脇を利かせる、脇を締めるという表現がありますが、これは脇を意識する以前に手首の状態が重要なんですよね。

筋膜のつながりを解説しているアナトミートレインでは、ディープ・バック・アーム・ラインの手首〜肩甲骨の内側までのラインに相当します。

アナトミートレインから転載:ディープ・バック・アーム・ライン

 

水を漕ぐ時のストロークは、手首を安定させる事で脇が利いた状態で漕ぐ事が出来ます。
脇が利けば、体幹の深層のインナーマッスルであるインナーユニットまで繫がって動かせるので、肩関節が安定します。
つまり、小指側の筋肉が使えれば手首が安定するので、肩関節も安定します。
肩が疲れないパドルの基本がココになります。
そして、腹ばいの状態で足までインナーマッスルを繋げた状態が出来ていれば、全身をつなげたパドリングが出来るようになります。

ここまで、パドリングでカラダが動く原則を解説してきました。
ちょっと考えてほしいですが、、、

あなたは、カラダが動く原則を使ってパドル出来てる??

パドリングって結構、自己流が多いと思います。
いやいや、今さらパドルなんて・・・(笑
って思うかもしれないんですけどね〜

  • サーフィン向いてないんじゃないか?
  • サーフィンって直ぐに疲れる・・・
  • 波を取りに行くだけで、精一杯・・・
  • 肩がパンパンになる
  • 首や腰が痛くなる
  • 肩やヒジが痺れる

こんな事があるのなら、パドリングでカラダが動く原則を使えてない証拠です。

どの位カラダが動く原則を使えているのか?
答え合わせをしたい方はこちらでどうぞ

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