カラダの使い方

体幹を使う前に重要な事

こんにちはサーフコーチ林です。

新しい体幹の教科書、発売から1週間もせずに重版が決まり10000部の発行になりました。
嬉しいですね〜ありがとうございます!
買ってくれている方は、僕からの特典があるのでこのページをチェックしておいてくださいね。

さて、今日のテーマに行きましょう。

体幹を使う前に重要な事

それが舌路(ぜつろ)です。

なぜなら、舌は横隔膜と筋膜でつながっているから。
筋膜のつながりから見ると、ディープ・フロント・ラインといわれているつながりの頂点になります。
横隔膜ともつながっていますし、骨盤底筋群ともつながっています。
さらにたどると、股関節の動きに関係する大腰筋や内転筋も含まれています。


また、舌は人間のカラダで唯一始まりはあるけど終わりが骨などに付着してない筋肉という特徴があります。
不安定な筋肉でもあるというわけです。

舌はパフォーマンスにメチャクチャ影響を与える筋肉というわけです。

僕の先輩の歯医者さん曰く、

舌路が非常に重要です。
舌のポジションは、呼吸や姿勢、体の関節の可動域拡大や、筋肉の柔軟性、脳の機能改善・冷却不全改善になります。

舌のポジションが悪いと奥歯の接触癖が起きて、咬合筋緊張が首のこりを固定化して脳の酸欠を招くことや、頸静脈圧迫、脳循環不全による酸欠を起こします。
今の人間の多くの90%近い人がこの傾向があって、日常の生活で常に酸欠で、肺機能の使用率が60%位で生活しているのです。
この状態でコロナ感染したら、一気に呼吸不全は進行して、呼吸困難で窒息死です。

また、舌ポジが悪いと、やがて舌肥大で舌が大きく太ってきますから、呼吸や飲食でも、首を前に出す、ストレートネック状態で、姿勢悪化で、腰や膝にきます。
脊椎の曲がりは、内臓下垂、胃下垂で、消化不良に繋がり、悪性ガスの毒素が大腸癌を増やしています。
背骨の曲がりが、ぎっくり腰を招き、骨盤底筋群の弱体化(サルコペニア)になって、中年以降で、くしゃみくらいで、尿もれや便漏で、大人のおむつが必要になります。

と言っていました。

実際に年齢関係なくパフォーマンスが高い人は、舌のポジションがベストな状態にあります。
テニスだとロジャー・フェデラーはどんな時でも舌路で舌ポジはベストな状態です。

舌路が出来てないと、横隔膜が下がるので背骨の動きが悪くなります。
その結果、パフォーマンスが下がってしまうのです。

コレは僕が体感した話で、、、

今から、2年位前なのですが、パドルをしている時に、舌路を試してみました。
波が無くて、こりゃ〜アカンなぁ〜隣のバンクに移動しよう。
と思ったときに、ふと舌路でパドルしたらどうなるの?って思ったので試してみたんです。
そしたら、面白い位にパドルで漕ぐ腕が軽くなりました。

さらに、テイクオフでも試してみたんですけど、カラダがスムーズで速く動かせるので、驚きました。
モモ位の超小波だったので、速く動作できるというのはかなりのアドヴァンテージだなぁ〜
って感じた事を今でも鮮明に覚えています。

パドルがなんか疲れるなぁ〜って時は、いつも舌路から確認して行くだけで、面白い位に腕の軽さが変わります。

舌路のやり方

舌の先端を軽く上顎にくっつけた状態で、鼻呼吸することです。

これだけです。

舌路をつくる事で、気道が広がります。
そして、鼻呼吸になるので横隔膜を使った呼吸になります。

一方、口呼吸の場合は首と喉の筋肉を使って吐く空気の量を調整しています。
そして、歯を食いしばったり、息を止めてしまいアウターマッスルに力が入りやすくなります。
舌路については、新しい体幹の教科書でもP43に書いています^^

違いを感じてみよう

軽く20m位を走ってみましょう。
歩くだけでも感じられます。

まず最初に

・舌の先端を下顎(下の歯の付け根付近)にあてる。
この状態で走った時の感覚を覚えておいてください。

次ぎに、

・舌の先端だけを上顎(上の歯の付け根より少し上)にあてる。
この状態で走ります。
この時は鼻呼吸ですね。

走りの軽さが全然違いますよね。
これは、横隔膜の状態が舌のあててる位置で変わるため。

下顎の付けてる状態だと横隔膜が下がり、動きが重たくなる。
上顎に付けている状態だと横隔膜があがり、動きが軽くなりる。
 
走らなくても、歩いているときでも感じる事が出来るのでやってみて^^

最初は、舌路での運動動作は心配機能的にキツいかもしれません。
しかし、やって行くと心肺機能が向上して肺の使用率も向上してゆき、慣れます。

普段生活していると、ふとした瞬間、歩いているときなどから舌路の意識をはじめるのがオススメです。

舌路パドルと舌路テイクオフ、取り入れてみてくださいね!

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