こんにちは、サーフコーチの林です。
先週、テイクオフ・サイエンスLab.でシェアしたパドリングの新しい取り組みを試した方から、こんな感想をもらいました。
✅ 「いつもよりも、スムーズに沖に出られた気がしました。そして、パドルで息が上がらなかった事にオドロキ!!」
✅ 「右首の付け根あたりに張り感が出るのが、今日は全く出ませんでした!」
✅ 「なんかいつもより以上にパドルした後、首・肩周りナーンにもないどころか軽いです」
こういう報告、感想嬉しいですね🤩
シェアしたパドリングの新しい取り組み、その内容がこの3つです
- ポジションを作ってから必ず動く
- 「腹圧・胸圧・うなじを立てる」の体幹3点セット
- フィードバックループ、感覚ホムンから動かす
まずは、1つめの骨格ポジションをつくることで、動きが伝わるルートが出来るようになります。
どんなスポーツでも必ず、カラダを動かす時にはセットアップのポジションがあります。
それぞれのスポーツ、そしてサーフィンでも骨格のベストなポジションってのが存在するわけです。
そして、この時って、適度に脱力してて、瞬時に動ける状態があります。
- 大谷翔平が投げる時、バッターボックスで撃つとき
- ゴルフの松山英樹が、ボールを打つとき
- テニスなら、ジョコビッチが動き始めるとき
これらの時に必ず、骨格のポジションをセットアップします。
サーフィンならば、
- パドルを始める前
- テイクオフではピークに合わせてパドルをする前
- テイクオフ動作にはいる前
- ボトムターンに入る前
CT選手って、ゆっくり見てると分かるんですけど、常にセットアップ・ポジションを常に毎回作っています。
だから、毎回正確な動きが出来るんですよね。
骨格のポジションについてまとめると
- 役割:物理的な「骨組み」を揃える
- アライメント(骨格の配列)を整えることで、関節や骨が本来持つ「機械的なテコ」の効率を最大化できる
- 骨という構造が正しく配置されて初めて、次に加える「圧」が正しく全身に行き渡る下地が完成する
つまり、骨格のポジションを作るというのは、この「動きの伝達ルートを正しく配置する」作業。
あなたの「あっちへ進みたい」「この瞬間にテイクオフしたい」「ここでターンしたい」という意志の軌道が、一切の滞りなくサーフボードへと伝わるために必要な事。
それが骨格のポジションだというわけです。
武道で型があるのは、最適な骨格のポジションを作ることであり、動きが伝わる状態をつくるが目的というわけです。
今日のメインテーマである、「腹圧・胸圧・うなじを立てる」について。
感覚の脳内小人が動く状態を最大化(出力準備と感度の最大化)に重要なのが背骨になります。
そして、この背骨3点セットは次の役割があります
-
役割①:骨格の高剛性化「軸をつくりと安定をもたらす」
整えた骨格に対し、腹圧(安定)と胸圧(全方位への拡張/解放)を加えることで、内圧によって軸をガチッと安定させます。 -
役割②:脳と身体の「通信速度(感度)の極大化」
骨格が安定し、腹圧・胸圧によって筋肉や関節などのセンサーから脳へ送られるカラダの感覚(体性感覚)の信号が一気に鮮明になります。
これにより「自分の身体が今どこにあり、どう傾いているか」ということが鮮明になってゆきます。
さらに、「腹圧」「胸圧」「うなじを立てる(頸椎の伸展・引き上げ)」の3点セットは、背骨(脊柱)のS字ラインと軸を一瞬で完璧に最適化するための真の黄金律(ゴールデンセット)と言えます。
実際に僕もすでに6回、海で試しました。
3回目には、もう確信に変わっていて「これは、パドルで悩んでる人に教えていく価値がある」自分でやりながら、気づいたんです。
この方法、首が痛い人のパターンとか、肩の痛み、パドルが遅い人のパターンとか、厚い波で立てない人のパターンとか、色んな問題に対してまるごと効くんですよね。
お腹と胸の圧の使い分け。そこに「うなじを立てる」を加えると、骨盤から背骨全体までをカバーできる3点セットになります。
この3点セット、パドルで使えるか?ここが分かれ目なんですよね。
なぜ、お腹と胸と、うなじの3つなのか?
それをこのコラムで全部語るのは無理があるんですが・・・
1つだけ言えるのは、この3つは背骨の3つの“高さに”対応してるんですよね。
- 腹圧 → 腰椎・骨盤の「土台」を安定させる(船で言えば錨を下ろす)
- 胸圧 → 胸椎の「中段」に空気圧のクッションを作る(背骨にアソビをつくり、鎖骨と肩甲骨がスルスル動く)
- うなじ → 頸椎をスッと伸ばして、体重の10%の重さがある約5-8kgある頭を背骨の真上にピタッと乗せる
3つが同時に揃った瞬間、背骨は筋肉で無理に支える状態から抜け出して、「骨格と内圧だけで自立する」最強の状態になります。
しかも、これ——下半身はガチッと安定しながら、胸から上・腕は”ふわっと脱力”できる、という夢みたいな状態を一瞬でつくれるんです。
結論として断言できることは、動き出す前のセットアップとして、これ以上ない完璧な状態になるということなんです。
さらに嬉しいことに、手足を動かすアウターマッスルがタイムラグなしで100%の力を発揮できます。
もし圧が抜けていると、手足を動かした瞬間に体幹がブレてしまい、それを修正する無駄な時間コンマ数秒のロスが生まれてしまいます。
また更に、サーフィンをはじめとする全身運動では、この圧の対比が運動連鎖の爆発力を何倍にも引き上げます。
パドリングやテイクオフ時にどう役立つのか?
腹圧:陰圧
- 腰椎と骨盤が安定されるため、サーフボードのテールエリアが安定する。
- その結果、波の力の1つであるリフティングフォースを最大限に引き出せ、テイクオフスムーズな加速につなげられる。
- さらに、テイクオフで足を引き込むスペースが足元に一瞬で生まれ、筋肉のつながりも丁度良いテンションがかかっているので、スムーズに足が引き込める。
胸圧:陽圧
- 胸を無理なくパドルの体勢をとることができるため、首や背中の筋肉で頑張って上体を反らす必要がなくなり、その結果、ボードのセンターからノーズエリアで使える面積が広がります。
- なので、テイクオフではピークでボトムからトップに水が上がっていくウォーターフローを使えるので、テイクオフの走り出しが1テンポ速くなります。
- さらに、背骨が潰れなくなり鎖骨が開くため、腕を回すとき引っかかりなくスムーズに腕が回ります。パドリングのスピードが圧倒的に上がります。
- さらに嬉しいことに、陽圧によって肋骨がと背骨が広がるので、カラダが軽い状態がパドリングで作れ、驚くほど疲れなくなり、海に入っていられる時間が倍になるかもしれません。
- 個人的に一番嬉しいのは、カラダの奥に残るシンドイ疲労感は皆無になるってことですね。
うなじ:立てる
- うなじを立てる事で神経ラインが脳につながるようになり、カラダ全体から伝わってくる様々な感覚が脳に伝わる状態を作ることが出来ます。(武道では神が立つという風に言ったりします)
- つまりの3つ目の要素があることで、感覚の脳内小人が動く状態を作れるというわけです。
- そして更に、うなじを立てる事で背骨が最適な状態になり、頭の重み10%、5-8キロがサーフボードのセンターからノーズ側に乗るようになります。
- さらに、背骨の詰まりが解消されるので、腕の回しやすさが更に向上し、1漕ぎの力強さがかわり、より進むストロークへ変わります。
- パドリングのスピードが上がり、さらにテイクオフの走り出しも速くなるので、今まで乗れなかった波に乗れるように変わる
「サーフィンの時間の8割以上」を占める、パドルで使えるには?
腹圧・胸圧・うなじ、スポーツパフォーマンスにおいて絶対に欠かせない必須要素、これをパドリングで使えなければ、テイクオフでもライディングでも使えないですよね。
ましてやあなたが乗っている1本の途中から使おうと思っても100%無理なので、パドルから作っていくことであなたのサーフィン全体が変わりはじめ、再びサーフィンが楽しい、波に乗れる喜びや楽しさを取り戻せるでしょう。
僕自身も「お腹と胸で真逆の状態を作るのは難しかった」ので、立つ・歩く動作から始めました。
いきなりパドルでやると、頭とカラダが混乱するんですよね。
まずは新しい神経回路を脳に作る、これやらずにはサーフィンでつかえないので、日常生活の動きから使っていくという順番が大事になります。
まず最初にやることは?
骨格のポジションが分かる、腹圧・胸圧・うなじを立てる。
これらはカラダの感覚が鈍ってると、全くうまく出来ません。
なぜなら、意識すべきカラダの場所があなたの感覚の脳内小人に映ってなければ、意識も使うことも出来ないからです。
まずは、カラダの感覚を上げるニューロマッピングから始めてみてください。
ここでまずは、カラダが軽くなり、感覚が鋭くなる状態を作ってみてくださいね!
そこから新しい神経回路を脳に作っていきましょう。
↓
ニューロマッピング|入門編+スティック






















