カラダの使い方

サーフィンを上達させるパドルの秘訣

こんにちは。体軸トレーナーの山根です。
@赤羽の自宅から、、、

今回はサーフィン上達に欠かせないカラダの使い方について、
2人のサーファーの話を交えながらお伝えしていきたいと思います。

特にサーフィンを始めてから数年〜十数年経ってるけど、なかなか上手くならない、、、
とお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね〜

それは1年前、、、

2人の男がサーフィンスクールに通い始めました。
2人とも年齢は50歳で、会社を経営しており、幸せな家庭を築いているという共通点を持っていました。

サーフィンを始めたきっかけは、
「50歳になって子育ても一段落して時間やお金にも余裕が出来たから、
若い頃から憧れていたサーフィンでもやろうぜ!」
と2人で呑みに行ったときに意気投合したのがきっかけでした。

そんな感じでサーフィンを始めた2人でしたが、サーフィンを始めて5年経ってもなかなか上達せず、
いつも午前中3〜4時間海に入っては2〜3本波に乗れるか乗れないか・・・ということを繰り返していたのです。

週1回必ずサーフィンしているのに全然上手くならない、、、
同じくらいの年齢のオッサンなのに、自分たちより動けてパドリングして波に乗っていました。
2人はいつしか

「もっと早く始めておけば動けたのかな、、、
 でも周りの人は動けているし、歳のせいにするのもナンだよな〜」

そって帰りの車の中で話すようになりました。

そこで、サーフィンスクールに通って上手くなって、もっとサーフィンを楽しめるようになりたいと考えたのです。
そんな想いを抱きながらサーフィンスクールに通い始め、1年経った頃、、、
この2人に大きな違いが起きていました。

「バンバン波に乗れるようになった男」と「相変わらず波に乗れない男」

1人の田嶋さんは1年間という短い期間ではあったものの、
スクールに通ったことで1時間海に入っただけで10本以上コンスタントに波に乗ることが出来て、
以前3〜4時間入っていた時と比べると乗る本数をはるかに超えるまでに成長していました。

また、サーフィンを始めたときよりもカラダの使い方が遥かに上手くなり、
1ラウンド3〜4時間続けてパドルしても全然疲れないようなカラダになっていたのです。

しかし、もう1人の佐藤さんはスクールに通っても相変わらず海に出てもほとんど波に乗ることができず、
ただパドルしただけで終わってしまいクソッと悔しくモヤモヤした気持ちになり、今日もこんなものか・・・
と思い終わるだけ。

海に入って30分経ったときはパドルで肩がパンパン。
1ラウンド終える頃には腕も上がらず腰や首が痛くなってしまっている・・・
一体何がこの2人の差をここまで広げたのでしょうか⁉︎

 

2人のサーファーの差を広げた原因

2人に差をつけた原因は決して持って生まれた才能や努力の差によるものではありません。
何が2人にここまでの違いを生んだのか、、、
決定的な違いはサーフィンの練習するときの身体の使い方にあったのです。
上手くなった田嶋さんは従来のやり方だけでなく、全身を使って効率的に動くように意識して練習を重ねていました。

例えば、、、

みぞおちの力を抜いた状態で、肩甲骨を寄せずにパドルするといったようなカラダの使い方を意識していました。
みぞおちの力を抜くことが出来れば、インナーマッスルを働かせることが出来るようになります。
体幹からの力を上半身に上手く伝え、効率よくパドルすることが出来るようになります。

このような全身を使った効率的な練習が、1R3~4時間ずっとパドルし続けても疲れないカラダの使い方が出来るように変えたのです。

しかし、もう1人の佐藤さんは従来のやり方にこだわりすぎるあまり、
胸を張って背中を反り肩甲骨を寄せた状態で、肩や腕に力を入れて力任せにパドルするという練習をしていました。

また、全身を効率よく使って動く方法を知らずに練習をしていたので、
たまたま良い波が来て乗ることが出来てもカラダを安定させることが出来ず、
バランスを崩してワイプアウトしてしまうといったことを繰り返していました。

全身を使って効率よく動くように練習をしたかどうか?
この差が2人の差を広げる要因となったのです。

サーフィン上達に欠かせない正しいカラダの使い方

サーフィンを上達させるには、全身を使って効率よく動くように練習することが重要になってきます。

例えばパドリングのとき。

パドリングが遅い人ほど、肩に力が入り肩甲骨を寄せた状態で力任せで肩や腕に頼ったパドリングをしてしまっています。
このようなカラダの使い方は三角筋や脊柱起立筋などのアウターマッスルを過剰に働かせ、大腰筋や横隔膜などのインナーマッスルが働きにくくなっています。

一方に「パドルが上手い」「パドルが速い」「パドルが疲れない人」は、全身を使って効率よく動くことが出来ています。
全身を使って効率よく動くというのは、インナーマッスルを働かせた状態でパドリングをするということです。

インナーマッスルを働かせてパドリングをすることが出来れば、
体幹から上半身へ効率的に力を伝えられ、ストロークを疲れずに速くすることができます。
さらに、腕を安定させてストロークをする事も出来ます。

このように全身を使った身体の使い方をすることが出来れば、
パドリングにも余裕が出来るので、テイクオフでも余裕を持つことが出来るようになります。
さらに無駄な力を消費することがないので、何時間パドリングして動き続けても疲れにくいパドルが出来るようになるのです。

インナーマッスルを使うコツ

でも、実際にサーフィンでインナーマッスルを働かせながらパドリングやテイクオフをしてくださいと言われても

・そんなこと無理だし、どうやるかわからないよ!
・インナーマッスルを使う感覚って意味わかんないんだけど。
・聞いたことあるけど実際どうやるのよ?

ってなりますよね。笑

確かに僕も昔はインナーマッスルを使ってパドルをする感覚ってどんなものかわかりませんでした。
けれどインナーマッスルを使うコツが分かったことで、パドリングが上手くなったサーファーと同じようにパドリングが変わったのです。

そこで重要になってくるのが、みぞおちの力を抜くということ。

みぞおちの力を抜くことが出来れば、

  • 腹這いの状態でインナーマッスルを働かせることができる。
    インナーマッスルが働けば、全身を連動させてパドリングすることができるようになり、パドリングに余裕が出る。
    パドリングに余裕が出来れば、テイクオフの際にも余裕を持てるようになるので、安定した状態でライディング出来るようになり、サーフィンがより楽しくなる。
  • 三角筋や僧帽筋などの肩のアウターマッスルの無駄な働きを抑えることができる。
    肩のアウターマッスルの働きを抑えられれば、パドリングのときに上半身に無駄な力が入らなくなります。
    無駄な力が入らなければ、3~4時間と長時間パドリングしても腕がパンパンにならなくなり、波のサイズが上がっても疲れることを気にせずにいい波で思う存分サーフィンを楽しむことができるようになる。
  • 背中のアウターマッスルの緊張がなくなるため、腰への負担が少なくなる。
    パドルしてて腰が痛いという事が起きなくなるので、せっかくの良い波なのに腰と相談してサーフィンをあきらめる事がなくなります。

この様にあなたのサーフィンライフの質が大きく向上します。

みぞおちの正しい位置

あなたはどちらを選びますか?

今、あなたには2つの道があります。
1つは、今まで一般的に言われてきたようなカラダの使い方でサーフィンを続けて行くこと。

先ほどの2人のサーファーのお話にも出てきましたが、
この方法だと練習してる割にはなかなか上手くならない…
パドリングするとすぐに疲れてしまう…
10年以上やってるのに上手くならない…
といったことが起きてしまいます。

もう1つは全身のつながりを意識したカラダの使い方でサーフィンをしていくという道です。

全身のつながりを使って動くことが出来れば、パドリングやテイクオフでもかなり余裕を持つことができ、
サーフィンをさらに楽しくすることが出来るでしょう。
もちろん、どちらの道を選ぶのもあなた次第です。

 

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