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テイクオフの時間が真っ白で思い出せない。この科学的原因と解決策

こんにちは、パフォーマンスコーチの林 英祐です。

なぜ、どれだけ練習してもサーフィンが思い通りにいかないのか?

あなたは次の様な事に1つでも当てはまりウンザリしてますか?

✔️ テイクオフの時間が空白で思い出せない。テイクオフ出来ても波から落ちてしまう・・・
✔️ 色々と気をつけることをやろうとしても、上手く出来たりできなかったりする・・・
✔️ 昔の様に動けなくなってて、最近サーフィン楽しめてない・・・
✔️ これやってもどうせダメだろうな・・・という自己否定ににウンザリしている・・・

こんな状態の沼にハマっているのなら、今日の話は「なるほど、そういう事だったんだ!」ってパズルが解けたような衝撃を受けるはずです。

色々な事をやってみるけど、そもそも論でなぜこの沼から抜け出せないのでしょうか?

前回のブログでは、「脳はあなたのカラダを『3頭身のいびつな小人』として認識している」という、
1937年にカナダの脳神経外科医ペンフィールド氏が発見した驚きのファクトについてお話ししました。
まだ読んでない人は、ここから読んでみてくださいね

今日はその第二弾。
なぜあなたのテイクオフが『真っ白』になるのか、その核心に迫ります。

脳内小人は1人ではなく2人いる!?

実は、私たちの脳の中には、脳内小人(ホムンちゃん)が2人存在しています。
なぜなら、脳の中で「カラダを動かす領域」と「感覚を受け取る領域」は、完全に別々に分かれているからです。

  • ① 動きの小人(運動野): カラダを動かす指令を出す、アウトプット担当
  • ② 感覚の小人(感覚野): カラダやボードの感覚を受け取る、インプット担当

カラダが思い通りに動くとき、脳内ではこの2人の小人が目にも留まらぬ速さで『会話』をしています。

参考:ペンフィールドのホムンクルス Source via Wikimedia Commons

 

僕の調子が悪いときは、動きのホムンちゃんだけで動かしてて、やってもやっても手応えが全くないんですよね。
これが起きている原因は超シンプルで、自分のカラダの体勢や動きを把握する感覚ホムンちゃんからの情報を受け取っていないから。

自分が動いたことで、体勢がどう変わったのか?
サーフボードの状態や動きはどうなっているのか?
これらが分かってないんです。

もし分かったとしても、動作をしてから気付いたり、失敗してから気付くことがほとんどです。

逆に、最高に調子良い時って、全身の感覚や1秒先や数秒先が読めて、ラインが見えるんですよね。
だから、動かそうという意識が無くて、カラダに入ってくる感覚の方が圧倒的に多いんです。
つまり、感覚のホムンちゃんが大活躍してくれて、それを元に動きのホムンちゃんが動いてくれる。

まとめると、こういう事。

調子悪い時は、動きの脳内小人のホムンちゃんしか使ってなかった。
逆に絶好調の時には、感覚と動きのホムンちゃんの両方を使っていた。

という風に、つねに二人の脳内小人のホムンちゃんの会話がループしている状態が理想なんですよね。

 

テイクオフの時間が空白で思い出せない原因はこれ

  • 胸を反らないようにする
  • 背中に力を入れないように、アゴを引いてみる
  • 前に乗る
  • 後ろに乗る
  • 足裏を鍛える
  • 力を抜く

と、動かす指令ばかり増えてしまいます。
けれども、感じる側が弱いので

  • 今どこに乗っているのか
  • ボードがどう走っているのか
  • 背中に力が入っているのか
  • 波の力がどこから来ているのか

が分からない状態になっています。

実は、サーフィンが上手くいかない時、私たちは「動きの小人」だけをガムシャラに働かせて、手応えをまったく感じられていません。
「テイクオフの瞬間、頭が真っ白になる」のもこれが原因です。
波の強烈なパワーに脳の容量が奪われ、2人の小人の回線がパンク(フリーズ)して、感覚の小人からの情報が一切シャットアウトされているのです。

僕も陥ることがありますけど、動きばっかりを意識してても、感覚のホムンちゃんが動いてない良い動きって出来ないと言うことです。

感覚と動き、この二人の脳内小人のホムンちゃんが会話がうまれると、
「いやぁ〜サーフィンってこの感覚が堪らないんだよな〜!」
ってゾクゾク感を存分に味わえます。

おそらく、あなたにも

✅ 「今のメッチャスムーズに出来た!」
✅ 「さっきのテイクオフ、マジでヤバかった!」
✅ 「今の、ボトムターン、スゴく気持ち良かった!」

なんてことあると思います。
この時って、感覚と動きの脳内小人のホムンちゃん達の会話が成立していたというわけなんです。

 

⚠️ 感覚と動きの二人の会話を阻む「最大の障害」

「じゃあ、常に会話させればいいじゃん!」と思いますよね。
それができない最大の理由は、

2人の小人の『形』が人によって、年齢によって歪んでしまっているからです。

The Brains View of the Body: The Homunculus 左が感覚・右が動き

Source: http://i2.wp.com/cdn.makezine.com/uploads/2014/06/homunculus.jpg

例えば感覚のホムンちゃんの「背中」や「お腹(体幹)」などのエリアが非常に大雑把で小さくあいまいならば、
このエリアは脳と体のリンク切れが起きている場所であり、感覚の脳内小人に感覚が極端に少ないので、
動かす脳内小人では意識ができ無いから使えない場所になり、動かない場所になってしまいます。

波は見えていても、2人の脳内小人の「足の裏」や「体幹」が大雑把なため、
ボードから伝わる情報を脳が正確にキャッチできず、
出力する指令も大雑把(ドタバタした動き)になってしまう。

つまり、これが脳内小人どうしで会話がスムーズに行われない原因。
何百回、数千回も陸で練習ししても、サーフィンでは思い通りに出来なくなってしまうのは当たり前なんですよね・・・

 

2人の脳内小人の形って整えられるの?どうやるの???

最新の脳科学の研究では、「脳内小人のマップは、年齢に関係なくアップデートできる」ということが分かっています。
何歳からでも形は書き換えられるのです。

そのステップがこれです

  1. 感じるホムンちゃんを目覚めさせる
  2. カラダのいびつな場所、感覚が薄い・無い場所が分かる
  3. 骨格と関節を感覚の脳内小人に描く
  4. 動かすホムンちゃんの指令が正確になる
  5. 2人のホムンちゃんの息が合い始める

それやると、どう変わって行くのか?

これができれば、テイクオフの空白は消え去り、すべての動きが1本の美しい線となって繋がっていきます。
海で同じ動きが何度でも繰り返せるるようになり、「歳だから…」という諦めが「まだまだ成長できる!」という確信に変わります。

ガチガチに意識して動作する表面的な練習から解放され、無駄のない、周りのサーファーが二度見するようなスムーズなテイクオフやライディングへと変わっていく。
そして、これやってもどうせダメだろうという呪縛から初めて解放されてゆきます。

まずは、眠ってしまっている「感じる側の小人」を目覚めさせることから始めましょう。

あなたの脳内小人を描き直し、2人の会話をスタートさせる『ニューロマッピング・入門編』は、こちらから体験できます。
🔗感じるホムンちゃんを目覚めさせるニューロマッピング・入門編はこちら

 

科学的補足

【1991年・M. Merzenich らによるサルの脳地図書き換え実験】 ── 同じ動作を繰り返すと、対応する脳の領域が拡大した(Nature誌)
【2004年・T. Elbert らによるバイオリニストの研究】 ── 左手で複雑な動作をするバイオリニストの体性感覚野は、一般人より著しく広い(Science誌)
【2020年代・P. Haggard らによるBody Schema研究】 ── 身体所有感・身体意識は、経験と環境で書き換え可能(Trends in Cognitive Sciences)
つまり、脳内小人のホムンちゃんは年齢に関係なく、経験と環境で育てられる。

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