カラダの使い方

[質問]なぜアウターマッスルを使ってしまうのか?

解剖学と体軸理論をベースに
「超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来る」
をコンセプトにしているサーフコーチ・体軸セラピストの林です。
館山のRPCから、、、

先日の質問の回答の続きが今日のテーマです。

サーフィンでインナーマッスルが大切なことはいつもメルマガで書いてあって、他のスポーツもよく聞きますが、なぜ人はアウターマッスルを使ってしまうのですか?そもそもアウターマッスルはなんのためにあるのでしょう?
しょうもない質問ですいません・・・

何故アウターマッスルが存在するか?

何のために存在するのか?は僕には分かりませんが・・・
これだけは確実に言えます。
インナーマッスルを使った状態でアウターマッスルを使う事で、正確で速く強力なパワーを引き出すことが出来る。

筋肉は階層で使う事が出来るんですよね。
この表現は分かりにくいとおもうので・・・
インナーマッスルを土台として使い、アウターマッスルでさらにパワーを足してあげる。
こんな感じで書くと分かりやすいかな〜?

インナーマッスルを主体として使うと関節の動作を安定させる事が出来るという特徴があります。
安定した動作の上にアウターマッスルを少し足してあげる。
これが俊敏さや精度の高い丁寧な動きをしながら、パワーを足す事が出来るカラダの使い方のセオリーです。
ブラジリアンは背の低い選手が多いのに、CTでも大きなスプレーを出す事が出来るのはインナーマッスルを主体として使いアウターマッスルを使う事で実現しまいます。

ジョンジョンは背は高いけど、アウターマッスルはそこまでついていません。
しかし、スプレーの量やスピードは半端ないですよね。
ジョンジョンは常にインナーマッスルを土台としてカラダを使っています。
さらにカラダの使い方の工夫が上手いので、何をやっているのか?が分かりにくいんですよね。
支点揺動や全てのスポーツに共通する6つのカタ(MPC)が分かると、全部説明出来ます^^

海外で活躍するサッカー選手

彼らは体格差で劣っているのに、ヨーロッパやブラジルなどで活躍していますよね。
カラダの使い方を工夫し、俊敏さや柔軟性、そして瞬発力を駆使することで身長が大きい選手にも負けずにプレイしています。

優位と劣位

筋肉の使い方には優位と劣位という使い方があります。
前述のインナーマッスルを土台にするというのは、インナーマッスル優位でアウターマッスルが劣位な状態で動作をしています。
しかし、大人になると長年のクセやカラダの使い方が原因で、自然とアウターマッスルに意識にがゆき、アウターマッスル優位の状態になり無意識にアウターマッスルを使ってしまいます

質問にあった、なぜアウターマッスルを使ってしまうのか?

この答えは、色々な環境要素も加わってきます。
人はストレスや緊張状態になると、アウターマッスルを固めてしまいます。
それに加え、仕事等での環境、PCを使っている時の画面と椅子の位置関係、長年のクセやカラダの使い方などなど・・・
アウターマッスル優位の状態になってしまいます。

なので、アウターマッスル優位の状態から劣位に切り換える事をしてあげるとインナーマッスル優位の状態になります。
さらに、何気ない日常の動作でインナーマッスルを使った動きを意識して行く事で、柔らかい身体の動きが次第に身について行きます。

なので、僕は日常的に

・しっかりと軸を通す
・インナーマッスル優位にする体軸ワーク
・軸を意識した歩き方
・インナーマッスルを使ったカラダの使い方

これらを意識してやっています。

僕は基本的にPC作業が8割を締めるので、肩が凝りやすいです。
なので、首や肩の状態をインナーマッスルに切り換えるクロスポイントのワークをしています。
その他には、立甲を使ったセルフ肩甲骨剥が、みぞおちのワークの回数は多いですね。

腕が軽くなるクロスポイントのワーク

クロスポイントとはインナーマッスルが交差する場所の事です。
効率良くインナーマッスル優位に切り換える事が出来るのがクロスポイントということですね。

例えばパドリングで腕が軽く回せるようにするには、脇のクロスポイントと触りながらヒジを上下すると脇のインナーマッスルである前鋸筋に意識が切り替わります。
クロスポイントのワークをやった方は、おおお〜って何これ!?って驚かれています。
脇のクロスポイントを触った方の腕と、やっていない腕で大きな違いが感じられます。
脇のクロスポイントを触った腕は軽く回せたり動かせるようになります。

  1. 右手で脇の下全体を掴みます
  2. 左腕脇の付け根の指2本下位、肩甲骨の前のくぼんでいる場所を触ります
  3. 左腕のヒジを10回ほど上下させます。
    この時に肩を上げないようにするのがポイントです。

左腕と右腕のスムーズさが変わったと思います。
これが脇のインナーマッスルに切り替わった状態です。

脇のクロスポイント

クロスポイントは合計14箇所あり、クロスポイントのワークをすることでカラダ全体をインナーマッスル優位に切り換える事が出来ます。
肩が凝ったな〜って思ったら、脇のクロスポイントのワークをやってみてくださいね。
※MPC、クロスポイントの出典元は高橋龍三先生

友達に肩コリの人がいたら、是非シェアしてあげてくださいね^^

PS.

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