カラダの使い方

僕が現役を引退した怪我の原因

こんにちは!体軸トレーナーの山根です。
銀座のスタバから・・・

今日は僕がテニスの選手時代に引退するきっかけとなった、怪我についてシェアしたいと思います。
サーフィンにも通じる内容なので、興味にある方は是非最後まで読んでみてくださいね^^
怪我をしないカラダの使い方のコツもシェアしていますので!

どのスポーツでもそうなのですが、間違ったやり方をしていると怪我や故障をしてしまいます。
プロアスリートでも故障するのは、何処かが間違った使い方をして過剰な負担をかけてしまったからです。

選手時代の僕はストロークを中心としたプレーが武器であり、それを活かすためのサーブ強化に取り組んでいました。
より強力なサーブを確立よく入れることが出来れば、その後のストロークの展開がラクになるからです。
しかし、他の選手に比べて身長が低い僕はサーブの威力が弱く、強みであるストロークをなかなか活かすことが出来ずに苦労しておりました。

そこで当時のコーチに言われて行なったのが、大胸筋や三角筋といったアウターマッスルを中心に強化をするウエイトトレーニングです。
始めた当初はサーブやストロークの威力が上がり、始める前より試合で結果を残すことが出来るようになりました。

ウェイトトレーニングを始めてからちょうど3か月くらい経ったある日・・・

3週間後に年に1回の重要な大会を控えていた僕は、いつものようにサーブ練習に取り組んでいたのですが、サーブを打ったときにゴリゴリと肩の中で引っかかるような違和感を感じました。
痛みは感じなかったので、なんだろうと思い何球か打ってみると違和感もなくなってしまったので、いつも通りの練習をからトレーニングをし、その日を終えました。

しかし、その後も毎回サーブ練習の始めの時だけ同じような違和感が出るようになったのです。

そんなことを繰り返しているうちに3週間が過ぎ、大会を迎えることになりました。
予選を順調に勝ち進んだ中で迎えた本戦の3回戦の第2セット1ゲーム目。
自分のサービスゲームの最初のポイントで1stサービスを打った瞬間肩に激痛が走り、肩が上がらなくなったのです。
痛みで肩を動かすことすら出来ない・・・
せっかくきついトレーニングをしてきて苦労し勝ち進んできたのに、悔しさを胸に抱きながらその試合はやむなく棄権しました。

翌日、ドクターに肩を診てもらったところ肩の関節唇が傷ついていると診断され、以前のようなパフォーマンスを取り戻すことは難しいだろうと宣告されてしまいました(>_<)
ドクターの宣告を受けても、テニスに人生を掛けていたのでリハビリをしてどうにか以前のような調子を取り戻そうと努力を半年ほどしましたが、得意のストロークも出来なくなり、、、結局、引退をすることを決めました。

当時はショックで何も考えることが出来ませんでしたが、今思い返すとそうなる前の前兆があったのを覚えています。

  • サーブを打ったときの肩の引っ掛かり感
  • バックハンドを打ったあと肩がゴリっと音がなっていた
  • トレーニング後、ふと肩を上げた時にツーンとした痛みがあった

などの症状です。
関節唇とは肩関節の付いているソケットのようなものであり、肩の安定性を高めるための役割を担っているものです。
傷ついてしまうと痛みが伴うだけでなく、サーブやストロークなどの安定感がなくなってしまい、パフォーマンスを下げる要因にもなります。
ちなみに、サーフィンだとパドリングでストロークをする事が出来なくなってしまいます。

肩の関節唇

肩を怪我したのに原因は肩じゃなかった

僕自身、肩を痛めたのは三角筋や大胸筋なとのアウターマッスルを鍛え過ぎたことだけが原因だと思っていたのですが、体軸を学んでいくうちにそれだけではないことに気がつきました。
なぜなら、ベンチプレスやショルダープレスをやる際に疲れてくると腰が反った状態でトレーニングをしてしまっていたからです。
腰が過度に反った状態だと脊柱起立筋という背中のアウターマッスルが働くようになります。

テニスだけでなく、全てのスポーツにおいてアウターマッスルが必要以上に働いていしまうと、体幹のインナーマッスルの1つである大腰筋、そして腹部のインナーマッスルが働かなくなってしまい、カラダを安定させることが難しくなってしまうのです。
腰痛の人に反り腰の人が多いのは、体幹のインナーマッスルが上手に働いていないので腰が反ってしまいます。

僕が怪我した原因は間違ったウエイトトレーニングによって、体幹が不安定になってしまい肩の可動域が制限された結果、肩に限界を超える負荷がかかりってしまったということです。

サーフィンの場合だと、パドリングの時に背中を反ってしまうと反り腰になってしまい体幹のインナーマッスルが働かなくなり、体幹が不安定な状態になります。
背中を反っているのでカラダは固まっているので安定している様におもえますが、実は体幹は不安定な状態なのです。
その不安定な状態でパドリングをするので、肩の可動域、つまり肩甲骨の可動域が制限されてしまいます。

大腰筋

実は、こういった問題は体幹のインナーマッスルを使えば、簡単に解決できます。

しかし、スポーツなどの激しく動いている場面でインナーマッスルを意識して動かしてくださいなんて言われてもなかなか難しいですよね。
パドリングやテイクオフの動作をしながらインナーマッスルを意識して動かしてくださいって言われても「はぁ???」とか「???」「じゃぁ、どうやんのよ??」って思いますよね(笑
テニスだけでなく、サーフィンでも股関節とみぞおちを柔らかく使えるようにすることがポイントです。

肩の怪我なのになぜ股関節とみぞおちの理由

僕が小学生のときに、テニスを習っていたコーチによく「膝を曲げて背筋を伸ばせ」と言われていたのを覚えています。
そうすることでもっと身体が安定して早く動けるようになるからと言われるがままにやってみたのですが、逆に身体が安定せず、疲れやすくなってしまいました。

おそらくコーチが言いたかったのは「重心を落として身体を安定させろ」と言いたかった事だと思います。
しかし、当時の僕は言われた通りに膝を曲げ背筋を伸ばしてしまったので、結果として股関節とみぞおちが固くなり、体幹のインナーマッスルが働かない状態でした^^;

何故、体幹のインナーマッスルが働かなくなってしまったのかというと、股関節やみぞおちには、大腰筋や横隔膜などのインナーマッスルが付いていて、ここが固くなってしまうとインナーマッスルの働きが低下してしまうからです。
ちなみに怪我した時の僕はウエイトトレーニングの影響で、股関節とみぞおちが固くなっていました(汗

練習するときもトレーニングするときも体幹のインナーマッスルを働かせるには、股関節やみぞおちをどれだけ柔らかく使えるようになるのか?これが重要になってきます。

股関節とみぞおちを柔らかくするワーク

今回は股関節とみぞおちの柔らかさを出す方法を2つ紹介したいと思います。

1つ目は、

おへそから4横指上のところのみぞおちを押さえる。
・押さえながら背骨を前後に10回動かす。
・同様に押さえながら、左右に倒す、左右に捻る動きを10回ずつ行う。

2つ目は、

ビキニラインの真ん中を押さえる。
・肩幅にスタンスを拡げ、軽く膝の力を抜き、外くるぶしに体重をかける。
・腰が反らないように気をつけながら、押さえているところを挟むようにしてお辞儀をしていく。
・もも裏とお尻の付け根が伸びたら、お尻をキュッと締めて起き上がる。
・これを10回ほど繰り返す。

2つのワークを行うことで、股関節とみぞおちを柔らかく使えるようになり、インナーマッスルが働きやすくなります。
アウターマッスルを鍛えることも確かに大切なことなのですが、偏りすぎると僕のように大きな怪我をする場合があります。笑
テニスだけでなく、サーフィンにおいても重要なワークになっておりますので、ぜひ試してみてくださいね!

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PS.31年間、パドリングで無駄な事をしてたなんて、、、

サーフィン始めて31年経ちますが、肩が疲れる・痛くなるのは当たり前で、パドルは忍耐だと思っていました。
長時間のサーフィンは腰に堪えるし当たり前だと思っていたので、こんなにもパドルが疲れないと体験したとき、人生の半分近くが過ぎている事に呆然としました。
58歳の高橋さんでもパドリングが変る事ができた、ある秘訣とは、、、

500人を超える方が体感しているある秘訣とは?
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