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ボトムターンが出来るようになった→次は何する?

こんにちは、
体軸サーフコーチ・セラピストの林です。
@RPCから、、、

「ボトムターンが上手く出来るようになった=出来てる、出来た」
って思いますよね。
そして、次の事もしくはその先のことをやり始めますよね〜

例えば、ライディングでボトムターンが良い感じで出来るようになった。
そしたら、リップアクションを意識していこう。
こう思うはず、、、

そうして数週間もしくは数ヶ月経った時に、そういえば最近思うようにリップ出来ないなぁ・・・
って思う事ありませんか?
そして、ボトムターンを意識しよう。
次はリップアクションを意識しよう。
こんな流れを繰り返してしまいますよね〜

ちなみ、これ僕も体験済みであり僕の体験談でもあります(笑
もしかしたらあなたもこんな経験、あるのではないでしょうか??

ボトムターンが良い感じになって来た

これを意味するのは、ボトムターンに馴れてきたということです。
馴れてきただけで、まだ習得していないんです。
テイクオフでも同様で、テイクオフの動作も馴れたら陸トレを止めてしまう。
これでじゃ習得はしていないので、元に戻ってしまいます・・・

何をするのか?というと、精度を上げてゆく事のが次のステップです。
動作に馴れる→動作に精度をあげる
ってプロセスですね。
ちなみに、これは練習やトレーニングで基本的な流れです。。

ここからかなりマニアックな内容で、非現実的だけど現実的な内容です(笑
アスリートの方や勉強熱心な方、興味のある人だけ読んでみてくださいね〜

精度を上げるとは???

ボトムターンには様々な要素があります。
この要素の関係するモノを細分化し、それらの関係性を理解して精度を上げていくと言うことです。

ボトムターンには次のプロセスがあります。
コンプレッション→リーンイン→リーンアウト
このプロセスに関係する要素を細分化して練習するんですよね。

コンプレッションの動作要素は

・初動の動き
・コンプレッションのカタ(構え)
・足の乗っている位置
・両膝の動作の方向性
・足裏の支点
・内転筋とハムストリングスの使う位置
・体幹の支点と重心
・脇と腕の動き
・波の位置
・ボードをセットアップする向き
・目線

リーンインでボードが傾けるの動作要素は

・リーンインのカタ(構え)
・足の乗っている位置
・両膝の動作の方向性
・足裏の支点
・内転筋とハムストリングスの使う位置
・体幹の支点と重心
・脇と腕の動き
・後腕と前腕の位置
・水面タッチ
・前足と後足の体重比率
・目線

リーンアウトでボードが戻るの動作要素は

・リーンアウトのカタ(構え)
・足の乗っている位置
・両膝の動作の方向性
・足裏の支点
・内転筋とハムストリングスの使う位置
・体幹の支点と重心
・脇と腕の動き
・後腕と前腕の位置
・前足と後足の体重比率
・目線

ざっとこの位はあります。
これらの要素を関連付けて出来るようなること、これが精度を上げてゆくという事です。

実際にここまでの複数の要素をつなげながらサーフィンでは意識出来ないと思いますし、サーフィンだけだったら圧倒的に練習量が少ないです。
そのために陸での練習をする事で、海での意識が高くなります。

特にフロントサイドのボトムターンなら

前足は内転筋とハムストリングスの両方を意識して使いたいのですが・・・
細かく具体的に前足の内転筋は何処を使うのか?ハムストリングスの何処を使うのか?まで意識する事で精度が上がってゆきます。
更に、重心の位置や足の乗っている位置(加重してる位置)は何処か等も関連付けて意識したいんですよね。
そして後足は内転筋の何処を使うのか?という要素が含まれてきます。
これらを陸トレでやって行く事で、色々な要素を意識して関連付けカラダを操作する事が出来ます。

どこを使っているのか?という認識操作、どの様な意識でカラダを操作しているのか?
さらに技術や身体操作、これらを関連付けていくのが精度を高めるという事です。

内転筋とハムストリングスの両方を意識して、それらの別々の箇所を意識するのってかなり練習しないとできません。
具体的に書くと、内転筋だったら内モモの上側、ハムストリングスだったらヒザ裏より少し上の部分、これを片足ずつ意識して動作するって感じです。
僕も最近やっと両足とも2点を意識して動けるようになった状態です。

そこまで意識しなくても良いでしょ〜って以前は思っていたのですが、実際にここまでやる事で何処が上手く出来ないか?などの弱点が分かるようになります。
また、ミスした時は今どこが抜けていたのか?何処にエラーがあったのか?が瞬時に分かるようになるんですよね。
そうすると陸トレで何を補ったら良いのか?も分かるようになります。
なぜなら、精度を高めていく練習をする事で関連性を理解出来るようになってるからです。

実際の海だったら、、、

ボトムターンの質をどれだけ上げていくのか?これを意識する事でリップアクションは自然とに上手くなってゆきます。
なぜなら、ボトムターンがあってのリップアクションだからです。
当たり前のようで、あまり意識されていないんですよね・・・

今までの何回も数え切れない位の同じ質問をもらう事があるのですが、「ボードが上手く返らない」この問題
「もっとテールを蹴ってみる」とか「もっと上半身リートする」「右手の先行を早めてみる」って上手くいかないところをどうにかしようと試みてしまいます。
この問題を解決するためには最高のボトムターンが出来るようになることです。

「ボトムターンが出来るようになってきた」この状態から、どんな時にもでボトムターンが出来るようになる。
クローズアウトセクションで既に割れかけている場合でもボトムターンをしっかりと出来てクローズアウトセクションを攻めることが出来る。
そして、最高のボトムターンをどんな時にも出来るようになる。
どんどんと精度を上げて行く練習をして行く事で、精度が高くなりボトムターンの理解度も高くなって行きます。

「馴れた→次へ進む」ではなく「馴れた→精度を高める」を意識してみてくださいね。

 

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