カラダの使い方

カラダで一番最初に動くところは何処??

サーフコーチ・体軸セラピストの林です。
館山のRPCから、、、

またまた、台風が来ていますね〜
館山は暴風圏内なので、家庭菜園しているプランターや鉢植えの移動もしないと、台風が過ぎたら大変な事になってそうです・・・

ここ最近、来年モデルのパフォーマンス・スーツを色々とテストしてて、凄く良い感触ですね。
R7は大きくバージョンアップして、テーピングラインやコンプレッションのかけ方のバージョンアップをしています。
そろそろ、新タイプのR7最終テスト版が届く頃かな〜って思っています。
かなり楽しみです^^
パフォーマンス・インナーの最新版はテスト済みで、予想以上に良かった!
色々とアイデアが浮かぶので、色々とサンプルが溜まってしまい、置き場所が無くなってきましたね、、、

去年リリースしたR5フロントジップのセミドライは、もの凄く好評で特に寒いエリアの方に好評でした。
飯岡まで歩いて5分の常連のKさんは、
「今年はドライスーツを3回しか着なかった。
 R5フロントジップのセミドライとパフォーマンス・インナーの組み合わせは暖かい」
って言ってました。
こういう声をいただけると、非常に嬉しいですよね^^

さて、今日の本題に移りましょう。

初動があなたのサーフィンに影響を及ぼす事を知っていますか?

野球やテニス、サッカー、空手、キックボクシング、水泳、ジョギング、ヨガ、ピラティス、などなど、、、
これらの様々なスポーツにおけつ運動動作、そしてサーフィンの様々な動作でも一番最初に動くところがあります。
勉強熱心なあなたは、もちろんご存じだと思います。
サーフィンは特別?だから関係ないでしょ?って思ったら、残念ながら思考停止状態かもしれません^^;
僕は体軸理論を学ぶまでこの事は知りませんでした・・・
なので、良い時と悪い時の動きの差がなんとなく感覚だったりしたのでサーフィンの動きにバラツキが出てしまっていました。
しかし、ここを意識する事で、自分のサーフィンはもちろんのこと、コーチングでレクチャーしている方のサーフィンの質がもの凄く変わるようになりました。

カラダで一番最初に動くところは何処でしょうか??
ちょっと考えてみてください。





















筋肉にはインナーマッスルとアウターマッスル、
この2つがあるのはあなたもご存じですよね?

アウターマッスルは瞬発的な大きな力を発揮する事が得意だけど、動作スピードは遅いのが特徴。

一方、インナーマッスルは力は小さいが関節を安定させ素早い動作が可能で、隣同士のインナーマッスルをつなげて使うことが出来る出来るという特徴(筋連鎖もしくは筋連結という)があります。
さらには全身のインナーマッスルの筋肉のつながりを使う事も可能で、パワフルな動きというのはインナーマッスルが土台として使えていて、その上でアウターマッスルを状況に応じて使う事で可能になります。

この様にアウターマッスルとインナーマッスルには特徴があるので、様々なスポーツでインナーマッスルを使え!と言われています。
インナーマッスルを使えといわれても、もっと大事な所があります。
そこは全ての動作で共通して一番最初に動くところです。

全ての動作で一番最初に動くところ

カラダの全ての動作で一番最初に動くのが体幹の腹部にあるインナーユニットと呼ばれるインナーマッスル群です。
4つのインナーマッスルの横隔膜・多裂筋・腹横筋・骨盤底筋群から成り立っています。
ピラティスだとパワーハウスと呼ばれていたり、一部ではコアマッスルとも呼ばれていますね。
腹部のインナーユニットが使えるようになると、サーフィンでは次の様な事が起きます。

  • パドリングで腕を前に出す時は、腹部のインナーユニットが安定するとスムーズに速く腕を前に出すことが来て、水中のストロークもスムーズ速く行え、力のかけ方の加減ができます
  • テイクオフの動作で足を持って来る動作でも、腹部のインナーユニットが安定する事で、股関節が上手く機能するようになり、スムーズで速い動作が可能になります
  • ライディングでは腹部のインナーユニットが安定する事で、ボードに上半身の体重を乗せることが出来るのでボードを走らせる事が出来るようになり、自然とスピードが付くようになります

上半身と下半身をつなげて使うのか?もしくは上下別々に分離してつかうのか?
これらは腹部のインナーユニットが安定するか?しないか?が大きな影響を与えています。
なぜなら、そこには背骨が大きな影響を与えているからです。
腕や足のインナーマッスルと腹部のインナーマッスルはつながっているのも大きな影響を与えていますが、背骨がもの凄く大きく影響しています。

体幹トレーニングの本当に意味は、自由脊椎の無駄に動かないように身体を使えるようになる。
これが本来の体幹トレーニングなんですよね^^
なので、カラダを固めたトレーニングって実際の運動動作で使えないので、体幹トレーニングやっているけどあまり効果無いな?とか、あまり変わらないな??って疑問符が浮かぶわけですね〜

自由脊椎が無駄に動かないように身体を使えるようになるのが本当に体幹トレーニングで、前述したような違いを感じることが出来ます。

体幹のインナーユニット

安定している背骨と不安定な背骨

体幹部の背骨は安定している骨とそうでない骨があります。
胸椎の1番~10番までは肋骨があるので、安定しています。
腰椎の下2つは骨盤に埋まるようにあるので、安定しています。
しかし、胸椎の11・12番、腰椎の1・2・3番は肋骨や骨盤のような骨が無く、もの凄く不安定で自由脊椎と呼ばれています。
もの凄くグニャグニャ動くいてしまい、上半身と下半身の動きを分断してしまうのです。
このグニャグニャ動く状態を安定させる事で、全身のインナーマッスルをつなげて使えるようになります。

自由脊椎

他のスポーツで例えると、テニス肘や野球肘といわれる肘の故障は下半身が使えてないからとい言われる事が多いですが、下半身と上半身をつなげて使うためには腹部のインナーユニットが安定する事、つまり背骨の自由脊椎の無駄な動きがなくなる事で故障を防ぐことが出来ます。

実はサーフィンでも一緒で、パドリングすると腕や肩がシビれてくるとか、漕ぐスピードが遅くなかなか速くならない、腰痛を我慢してサーフィンしてたら椎間板ヘルニアになってしまい骨が変形してしまう、、、これらの根本的原因は無駄にグラグラ動いてしまう自由脊椎が不安定だったり負担をかけすぎているので、故障やパフォーマンスが上がらないという事が起きてしまいます。

その他にはテイクオフでスタンスが定まらない、前足を持ってくるのが難しい、スタンスを広めることが出来ないというのも、腹部のインナーユニットが不安定なために自由脊椎がグラグラ動いてしまっているために起きています。

下半身は股関節でつながっていますよね?股関節のインナーマッスルは腹部のインナーユニットとつながりながら動くので、インナーユニットが安定する事でテイクオフで足を持ってくる動作が安定します。
テイクオフでの足の引きつけは、骨盤底筋群と内転筋のつながりと横隔膜と大腰筋のつながり、この両方が上手く機能していないと、スーッとヒザをたたみ込みながら前方へ持ってくる事はできません。
骨盤底筋群と横隔膜は腹部のインナーユニットのインナーマッスルです。
ですから、背骨の自由脊椎の無駄な動きを封じ込める事が出来れば自然とパフォーマンスは向上してしまうというわけです。

インナーユニットとつながって使えるインナーマッスル

この自由脊椎の無駄な動きを封じ込めるのが、みぞおちの使い方というわけです。
お、出たな〜またみぞおちか!って感じかもしれませんが、それほど重要なんですよね〜
個人的な話しだと、みぞおちの使い方を意識し始めてから、たまに起きる腰痛もなくなりました。

みぞおちを使う事ができると、腹部のインナーマッスルの横隔膜・多裂筋・腹横筋・骨盤底筋群を使う事が出来て、さらに足の大腿骨までつながっている大腰筋も使う事が出来ます。
そしてさらに、腕を使う時に必要な前鋸筋へとつながる腹斜筋も使う事が出来ます。
なので、みぞおちの使い方というのはあなたがやろうとする全ての動作に影響してくるというわけです。
全身を使うためには、みぞおちの使い方がポイントというわけですね。

みぞおちが使えるようになると、無駄な動きをする自由脊椎が安定するので

  • 腰周りの負担が減るので、長時間サーフィンが楽しめるようになる
  • 腹部に安定感が出るので、ボードの上で腹ばいになった時の安定感が出てるようになるので、無駄な力を抜きやすくなる
  • パドリングのストローク動作で腹部のインナーユニットが安定するので、全身をつなげてつかえるようになるので自然と速くなる
  • テイクオフの動作が安定しスタンスが安定するようになるので、乗った1本をライディングに集中することが出来る
  • ライディングで腹部のインナーユニットが安定するのでボードに体重を乗せる効率があがり、ボードの反応が良くなるのでスピードやターンが上手くなる 

などなど・・・結構良いこと多いですよね^^

「みぞおちを丸める・戻す」この動作の繰り返しが出来るようになると、カラダを上手に機能的に使えるようになります。
まずは、みぞおちの正確な位置を感覚的に覚えることからはじめてみてくださいね。
おへそかから指4本上、ここが正確なみぞおちの位置です。

 

PS.手っ取り早く、腹部のインナーユニットを安定させたいならこれがオススメ


最新版パフォーマンス・インナー

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