カラダの使い方

カットバックがうまく行かない3つの理由

こんにちは、サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、

明後日から、今年もオーストラリアに行って来ます。
CTの初戦で沢山シークエンスを撮ってきますよ^^
リトルマーレー付近にいると思いますよ。
現地で見かけたら、遠慮無く声かけてください〜
意外と人見知りなので(笑

今日は

カットバックがうまく行かない3つの理由

これをシェアしたいと思います。

1.カットバックはどのような順番でやるのか
2.カットバックはどういう形を使えば良いのか?
3.そして、波がどういうときに判断してやるのか?
 これが分かってない、もしくは間違っている。

これら3つの要素の精度が悪いので、カットバックが上手く出来るようになりません。

カットバックをドライブさせて、リップにヒットさせる秘訣は?

どの様な順番でやれば上手く出来るのか?
そして、カットバックの形が分かれば、基本的に上手く出来るようになります。
これを知る事でカットバックでのターンがドライブし始め、リップにヒットさせることができます。

ですが、どの様な順番でやって行くのか?
この順番、要はプロセスを理解してないために、失速しながらのカットバックになってしまいリップまでヒットさせることが出来ずに終わってしまいます。
さらに、プロセスと形がわからないので腕でリードしてしまたったりして、バランス崩したり、後ろにワイプアウトしたり・・・という事になってしまいます。

プロセスが分かり、カットバックをドライブさせるための形が分かると、スケートでも海でもドライブしたカットバックが出来るようになってゆきます。
形は足裏は何処に乗り、みぞおちの使い方と太モモのインナーマッスルの締める場所(力を入れる場所)を意識するだけで、軸が安定してドライブするようになります。
そして、そこに腕の動きを足して上げる事でリップにヒットさせる動きが出来るようになるわけです。

なぜ、形を使うのか?

なぜなら、一連の動作の説明だけでも勘のいい人は上手く出来るかもしれませんが、抽象的なので人それぞれ伝わり方やとらえ方も変わってしまうからです。
さらに、殆どの人が動きを意識してしまうので、足の何処に乗るのか?体幹はどう使うのか?などが抜けてしまいます。

けれど、形がわかると形が具体的にイメージ出来るのでようになるので、伝わりやすくてイメージもしやすくなります。
そして形を使い解剖学的に何処の筋肉の何処を使うか?まで、超具体的に指定することで誰でも同じように繰り返し出来る、再現性の高い方法になります。
年始からこの方法を取り入れていますが、もの凄く効果が高くレクチャーする時にも効率があがっています。

ちなみに、形とは立ち方(構え)の事で、全てのスポーツに共通する6つの形(MPC)があり、それぞれを身につけておくと、どんなマニュバーにも対応させることが出来ます。
※MPCの出典元:高橋龍三先生

カットバックとは、そもそも、、、

カットバックは一般的に、波のパワーが無くなったら戻ると言われたりします。
パワーゾーンをキープするというのが本来の目的ですよね。
なので、セクションが無くショルダーが張らない、この時に自らパワーゾーンからドライブアウトし、再びパワーゾーンに戻り掘れている所をキープするようにしてゆくのがカットバックになります。

パワーゾーンをドライブアウトしたら

1.コンバットポジションで、両方の外くるぶしの下に乗り、○○立ちの形で太モモのインナーマッスルの○○を締める
2.みぞおちを丸め、○○立ちの形に移行して、太モモのインナーマッスルの○○を締める
3.左手を腰の高さにして2の体勢をキープしたまま、視線をリップまで徐々に持って行く
4.ボトムまで戻ったら、左手を肩〜顔くらいまで上げる
5.ボードがヒットする前に、ランディングポイントから目を離さないようにする
※グーフィーの人は右手です。

この様なプロセスでやると、カットバックがドライブし始めます。
細かい要素は省いていますが、ざっくりとこんな感じでやれば、簡単にドライブします。
形が使えるようになり、みぞおちの使い方が上手く出来るようになると、体幹の使い方が上手くなるので動きが安定します。
さらに、下半身や上半身ともインナーマッスルを筋連鎖して使えるようになるので、安定感の中に動きにシャープさとパワーを出す事が出来ます。

しかし、いきなりこの順番でやっても、できないでしょう。
特に、1の両方の外くるぶしの下に乗る事が出来てないので、ボードに体重を乗せる事ができず、
その後の動作でも身体の動きをボードに伝える事が出来ません・・・

カラダの使い方をレッスンしてて、上手くなっていく人の特徴

カラダの使い方をレッスンしてて、上手くなっていく人には共通する特徴があります。
外くるぶしの下に乗り、軸が通っている状態を丁寧にやっています。
その結果、何処の乗ってどう動くのか?がスムーズに出来るようになっています。
土台となる要素をしっかりと精度高く出来るようになっているので、カラダを使うという準備がしっかりと出来ているという状態になっています。

しかし、一方で全然上手くならない人のパターンは・・・

動作ばかりを意識してしまい、一番根っこの外くるぶしの下に乗るとか軸を通すという事をしてないので、
練習をやってみても中々上手くならない原因になっています。
土台となる要素をしっかりと精度が悪いので、カラダを使うという準備が出来ていない状態です。
同じ動きが出来なかったり、実際に動作している姿などを見てみてたら想像と全然違った・・・
という事になっています。

殆どの人がココの、カラダを使う上での土台となる要素の精度について、スルーすると思いますがやって行くことで周りと差を付けることが出来るようになります。
筋肉は3ヶ月で変わるといわれていますからね。

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