カラダの使い方

立甲ってどんな時に使うの?

こんにちは、サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、

先週末の体軸セラピスト養成講座LV2を受講してから、
今週もちょこちょと施術をしております。

昨日は、スタッフの施術をして、
「左膝の痛み」と1年半位悩んでいた、
「右手・人差し指を曲げると第二関節が痛む」
この症状を治しました。

左膝の痛みは、筋肉・骨格・内臓・経絡と各階層ごとに診断していって、
骨格は左足の中指と薬指にエラーが出ました。
そして、内蔵と経絡は大腸にエラーが出ていたので、
骨盤と腰椎を調整してから内臓と経絡を調整、
最後に左足の中指と薬指を調整。

約10分弱の施術でヒザの痛みが無くなっててびっくりしていました^^

んで、思い出したように
「右手・人差し指を曲げると第二関節が痛む」
事を思い出して、これは筋肉のみで調整しました。

前鋸筋と僧帽筋にエラーが出たので、この2つを順番に調整して行ったら
「え?無い!痛くない〜!」って喜んでいました。

やっぱり、喜んでもらえるのは嬉しいですよね〜^^v

 

さて本題です。
昨日、行きつけのコーヒー焙煎所のマスターから
質問があったのでシェアしたいと思います。

「サーフィンで立甲はどんな時に使うの?」

という質問です。

「立甲」これが出来るとインナーマッスルを連結して使えるようになるのでパフォーマンスが上がります。

なぜなら、

インナーマッスル>アウターマッスル

このように身体を効率的で機能的に動かすには法則があるからです。

詳しく書くと、前鋸筋・腹斜筋・腹横筋・横隔膜・大腰筋までのインナーマッスルをつなげて使えるようなるので、インナーマッスル主体にカラダ全体を使う事が出来るようになるんですよね。

立甲した状態とは、、、

肩甲骨と肋骨が分離して動くようになります。
全盛期のケリーはココが凄かったんですけど、肋骨と肩甲骨が分離しているので手があり得ない方向まで回っています。
数年前のミックもそうでしたね。
最近だと、ジョンジョンが上手く分離して動いています。

例えば、右腕を上まで上げたときに、肋骨まで一緒にあがるなら肩甲骨と肋骨が一緒に動いている状態です。
肩甲骨と肋骨が分離して動くようになると、肋骨はそのままで腕だけがあがります。
肩甲骨だけが動いているという状態ですね。

立甲している状態は、肩甲骨と肋骨の間にある前鋸筋に使えている状態なので、肩甲骨が外旋し両方の肩甲骨が離れている状態です。
逆に寄せてしまうと、アウターマッスルである僧帽筋にや背骨と肩甲骨の間にある菱形筋に力が入ってしまいます。
肩コリが酷い人は、この菱形筋が硬い事が多いかな。

さらに、みぞおちも固くなるので、パフォーマンスの低下をまねきます。
なので、立甲している状態で腕を使えるようになるのがポイントです。


前鋸筋はここです

 

立甲を使うとこんな効果が

パドリングだと、肩に負担がかからなくなりトルクアップするのでスピードが出ます。
テイクオフの動作だと、肩から足首までのインナーマッスルをつなげて使う事が出来るので、スーッとしなやかで速い動作が可能になります。
ライディングだと、下半身の動きに腕の動きを伝えられるのでパワーを足す事が出来ます。

 

軸を通さないと出来ません

立甲は腰が反ったり、胸を張ると出来ません。
まずは立った状態で軸を通すのがポイントです。

意外と軸を通す所が何処か?が分からないと、立甲って出来ないんですよね。

頭の軸が抜ける所は、頭のてっぺんから指一本後ろで約2センチ後ろ。
胴体の下側の軸が抜ける場所は、お尻の穴の5mm前。
そして、両足の内くるぶしを繋いだ真ん中に軸が落ちます。
意外と軸が通る場所って後ろですよね。

軸を通すコツは、みぞおちの状態が重要です。

なぜなら、みぞおちが固まってしまうと軸が通らなくなるからです。
みぞおちが固まると腰が反ってしまい、胴体の下側の軸が抜ける場所がズレるので軸が正しく通らなくなります。
その結果、腰が痛くなってしまいます。

 

みぞおちは、腕と股関節の動作を繋ぐ重要な所です。
横隔膜とコルセット筋と呼ばれている腹横筋が固まってしまい、パフォーマンスしなくなります。
ここを柔らかく保つことで、横隔膜とコルセット筋の筋肉の伸縮を使えるようになり、腕の動きをボードに伝える事が出来たり、パドルではハムストリングスから股関節を介して腕まで筋肉をつなげ使う事が出来るようになります。
テイクオフだったら、両足をスムーズに持ってくることが出来ます。
なので、もの凄く重要なんですよね。

ちなみに、みぞおちの正確な場所はどこかというと、おへそから指4本上です。
ここを中指で押してみてください。
最初は硬いと思いますが、段々と指が入って行くようになります。
中指の第2関節位まで入るようになると、良い状態ですね。

 

まずは、一番最初の基礎である軸を通してみぞおちを柔らかくする所から始めてみてくださいね^^
やって行くと、すぐに軸を通すことが出来るようになります〜

 

PS.効率的で機能的なカラダの使い方を身につけ、長くサーフィンしたい?

テイクオフで余裕が持てるようになり、身体をどう使うとラクに動作出来るようになるのか?これが簡単にわかります
サーフコーチングLV2

 

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