動きにくくなってしまう、本当の原因とは?
生地の厚いウエットを着たから動きにくくなる。
これは当たり前じゃんと思われたでしょう。
しかし、もっと重要な原因があります。
なぜなら、ウエットを着たことで姿勢がわるくなり動きにくい状態になってしまったからなのです。
カラダは動きやすい状態とそうでない状態があります。
その違いは骨格のバランスが整っているか?そうでないか?姿勢が悪いか良いかで変わるということです。
そして筋肉は筋膜で包まれ、つながっています。
姿勢が悪くなれば、筋肉が引っ張りあってしまい、伸び縮みの範囲が狭くなってしまいます。
※アナトミートレインから筋膜でつながっている転載

姿勢が悪くなるということは関節の可動範囲が小さくなり動きが制限されてしまう。
その為に動きにくさが出るという事につながります。
その結果、下手になったんじゃない?って感じる最大の原因になっています。
サーフィンが疲れる最大の原因
パドリングをラクにするには、肩周りの自由度ということは周知の事実で、その結果、脱ぎ着するエントリー部の構造は素晴らしく進歩してきました。
バックフラップやネックイン、ノンジップやクロスジップなどなど、バックジップからもの凄く進化してきています。
さらに、日本はウエットスーツの素材(マテリアル)の進化も著しく世界最先端であるのは言うまでもないでしょう。
これらの進歩のおかげで昔と比べるとパドリングの辛さは確実に減ってきています。
けれど、なぜパドリングは未だにいとも簡単に疲れ、しんどくなるのでしょうか??
なぜなら、パドルが辛くしんどい原因は、非日常的な体勢で動作するからです。
人は歩いたり走ったりする日常動作は体重を骨が支えてくれ、筋肉が動くので動きながら支えることが出来るのですが、しかし、パドリングは体重を支える骨が無いから疲れやすく、上半身を起こすために筋肉で骨を支え安定させています。
つまり、日常生活と逆の状態になっているから、いとも簡単に疲れ、辛く体力を奪う原因になっているのです。
パドリングで体力を奪う筋肉がこれ
パドリングをで必要な筋肉をのタイプは2つに分かれます。
パドリングを支える筋肉、そしてストロークするための筋肉。
この2つです。
パドリングをするためにはパドリングの姿勢を保つ必要があります。
サーフボードの上で軽く上半身を起こした姿勢をキープしながら、ストロークをする。
意外と見落とされがちな点が、このパドリングの姿勢を保つ筋肉があるという事です。
休む暇無く骨を支え、じわりじわりと力を出し続け、パドリングの姿勢を保つ必要があるからです。
パドリングの姿勢を支える筋肉は骨盤~首までの背骨の周りの筋肉郡。
実際に何処の筋肉を使っているかというと、脊柱起立筋郡と骨盤からお腹周りのパワーハウスと呼ばれるコアマッスルを使い、更にはハムストリングスや内転筋群を使いパドルの姿勢を保っています。
このインナーマッスルとコアマッスルが背骨を支えパドリングの姿勢を維持するために、休む暇が無くじわりじわりと力を出しています。
その結果、日常的に使わない筋肉の使い方をするために体力を奪われるということになってしまっているのです。