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腕の動きがボードに伝わる人とそうでない人の違い

昨日に続き、ケリーの動きの続きです。
今日もザックリと書いています。

興味のある人は読んでみてくださいね。

ケリーとかミック、ジョンジョンなどのCT選手は
彼らは腕の動きがボードに伝わっている代表例。

思いっきり腕を振ったり動かしてみても
ボードに伝わらないのには訳があります。

特にケリーは立甲を自然と使ってて
肩関節がゼロポジションとなり、甲腕一致といって
肩甲骨と上腕が一直線でつながったた状態で腕を動かしている。

サーフィンの全ての動作で立甲を使うと、腕の動きが胸鎖関節を通し
体幹のインナーマッスルを通してダイレクトにボードに伝える事が出来る。
その為に、腕の動きでパワーとスピードを体幹部の動きに足すことが出来ている。

けれど、立甲していない状態だと
ボトムターンで右手を後に振っても、思いのほかボードは加速して無い。
カットバックしているときに左手でリードしたけど、
腕が反射して戻ってしまいワイプアウトしてしまう。

こんな事が実際に起きている。

 

甲腕一致のゼロポジション

上半身の動きを伝える前提条件として立甲状態になっている事。
これが腕の動きをカラダに伝える重要な要素です。

立甲は甲腕一致のゼロポジションと呼ばれてて
肩の機能を最大化し、ナチュラルな肩甲骨の動きを実現します。

また、怪我や肩の一部にストレスが集約されるのを防ぐことが出来ます。

さらに、力強さや正確性にスピードを動じ実現するので
トップアスリートには習得必須なのが立甲ですね。

トップアスリートじゃなくても、サーフィンが上手くなりたい肩も
出来るようになると、パフォーマンスが確実に向上します。

立甲はホント3分位で誰でも出来るようになります。
最近のサーフコーチングでもワークをしているんですけど、
全員出来るようになっていますからね。
あとは質を向上させてゆく日頃のエクササイズが重要です。
立甲を練習してゆくと、肩甲骨の意識が生まれてきます。

 

腕の動きのクオリティの違い

肩関節は胸鎖関節のみでカラダの中心とつながっています。
肩関節がフリーにグラグラと動く状態か?
それとも、肩関節の動きを背骨にを伝えるために立甲した状態で
肩甲骨の内側にあるインナーを筋連鎖させているか?

超簡単にラインを引いてみると、こういう感じ。

ターンでねじる、ひねる、って表現されること多いけど
ねじる、ひねるタイプは、立甲していない状態。
ヤジロベー状態で腕の動きは胸鎖関節の1点でしか伝えられず
背骨がねじれるだけでボードに伝わるまでにロスがあります。
腰を反っていると腰を痛める原因に。
下の写真みたいな状態。

ローテーションでTシェイプを意識しても
上手くいかないのは、このヤジロベー状態だから。

逆に、立甲させているとねじるひねるって表現じゃなくて、
持って行くとかリードするって感じになるかな。

胸鎖関節以外にも肩から続くインナーマッスルを連鎖させられ、
腕でリードするとカラダのついてくるから、
ひねるとかねじるという感覚はなくなる。
さらに、立甲させているとみぞおちを柔らかく保てるので、
横隔膜が機能してくれて大腰筋に伝わり内転筋に
ハムストリングスへと腕の動きをボードへ伝える事ができる。
上の写真のように線を引くことが出来る。

特にトップでのローテーションは
この立甲を上手く使えているか?使えていないか?
この差がもの凄くターンのクオリティに影響を与えています。

昨日のサーフコーチングで、自分のシークエンスを撮影してもらったんだけど、
ターンの入りで立甲させているかさせていないか?で
上半身のローテーションの動きが良くなる悪くなるかがもの凄く顕著にでてましたね^^;

レールを切り替えるためには前に乗る必要があり、
この時に立甲させる動作意識を持つとローテーションの質が上がります。

ターンで思うように動作修正が出来ない場合は
立甲の意識と動作を入れていくことで、なかなか治らない癖を
スムーズに修正していく事が出来ます。

いきなり海では出来ないから、
陸トレで無意識のルーティーンまで
習慣付けていくのは凄く重要ですよね〜

それでは。

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