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サーフィンの軸って考えたことある?

こんにちわ、林です。
かなりご無沙汰してしまいました(^ ^;)

今回のテーマは軸です。

みなさん、軸って意識したことありますか?
サーフィンはバランスのスポーツです。
この軸が凄く重要なのです。どんなスポーツにも軸があるように、サーフィンにも軸があります。この軸はターンを加速させるための要素でもあり、安定したバランスを実現するのもこの軸なのです。少しでも軸がズレれば、ボードに体重が乗らなくなるので ズルズルとした緩慢なターンになってしまいます。
特に腹ばいからテイクオフして立ち上がる時の軸の意識なんて、考えたことないですよね?
パーリングやワイプアウトの原因はこの軸がずれているから起きたりします。(その他の要因も沢山あるのですが・・・)

この軸がボードの後ろに下がれば、サーフボードのノーズは浮いて失速します。
前に行きすぎると、パーリングします。
サーフボードのセンターに軸があることで、ボードは加速して行きます。
ロングボードの場合はボードのセンターのエリアが広いので、曖昧でも大丈夫ですが、ショートボードはこの軸が1cm下がるだけでノーズが上がってしまい、加速できなくなってしまいます。
ミニボードになると更に高い精度が必要とされます。
小波で加速できないというのは、この軸が後ろになってしまっているので加速が出来ないのもひとつの要因ですね。

まずは、この軸がどの位の位置にあるかをチェックしてみましょう。

反り腰になっているので、腰痛の原因に・・・

ドジ井坂が勝浦整形のドクターにアドバイスを受けて考えた、バランスを測る道具を使うと簡単に計測できてしまいます。
まずは進行方向に向かず、立った状態で真っ直ぐ前を向きます。
その時のバランスがずれていると、正面状態でも軸はズレているので進行方向を向いた時に軸は100%ズレます。
進行方向向いた時に真っ直ぐに軸が出来ればいいんだよって思うかもしれませんが、真っ直ぐ前を向いた状態で軸が出来ていないのに、進行方向に向いた時に軸が真っ直ぐになることは出来ると思いますか??出来ないですよね?

正しいバランスに近い状態。骨盤周りに余裕ができます。

この軸がずれている原因は、実は骨格のバランスなんです。
2年前からドジ井坂と共に、1000人以上の人を写真撮影してバランスチェックをしてたのですが、このバランスが正しい状態で立てる人は殆どいません。
100人の中で1人いるか居ないかという位、正しいバランスの人はいません。
気づかないうちにバランスが崩れているのです。
このバランスが崩れていると、腰痛や肩こり、歩いているとすぐに疲れる、膝が痛くなるなどの要因となってきます。
骨格のバランスが崩れている状態でサーフィンしていたら、なかなか上手くならないですよね。
この骨格のバランスが崩れていると、関節はスムーズに動かなくなり、余分なエネルギーを使うようになってしまい、サーフィン後にどっと襲ってくる疲労感の原因にも。
骨格のバランスが崩れている状態で身体をアウターマッスルの力で動かそうとすると、更にバランスが崩れていき常に力が入った状態になるので、次の動作への移行などに直ぐに移れなくなってしまいます。 これがターンの動作へ移る際の失速にもつながり、軸は後ろへ移動してしまいます・・・・

力が抜けている状態で立てるようになってくると、正しい骨格のバランスになり、進行方向を向いた時に初めて軸が真っ直ぐになるのです。
この状態へ持ってゆくために、自分で出来るフィジカルセンスのマッサージで筋肉の張りを取り身体のバランスを整え、自分の意識と実際の正しい骨格のポジションのズレを修正してゆくトレーニングをすると、自然と軸は真っ直ぐになって行きます。
どのバランスが正しいのかを理解して、今の自分の意識と実際の正しいポジションのズレを修正してあげる事がサーフィンのターンをする上での基本になります。

この位頭がズレている人が多いのです。

あともう少し、頑張れ!

三半規管が傾くと力む原因になります。あともう少しですね!

実は、一回覚えれば直ぐに体のバランスが正しくなるかというと、なかなかそういう事には行かないのが現実です。
毎日身体の意識やバランスは少しずつ違ってきてしまうのが現実です。
もし、自分で出来るのだったら様々なプロスポーツで、コーチやトレーナーは要らないですよね。
ある程度やれば自分でもわかるようになるのですが、コーチやトレーナーがいることで気づかない所を指摘して修正して精度が上がって行きます。
その繰り返しで、自分の意識や精度が向上して行くから上手くなってゆくのです。

次回はテイクオフの時の軸についてです。

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