ウエットスーツ

Rev.wetsuitsというウエットスーツブランドをつくった理由

10年程前、僕はあるウエットスーツメーカーで働いていました。
そのメーカーで働く前は、大手ブランドのウエットスーツを色々と購入して着ていました。

以前働いていたウエットスーツメーカーのファクトリーで造るウエットスーツの
クオリティは最高で、こんな素晴らしい最高なウエットスーツは他にないと思っていました。

ここの工場で造られるウエットスーツのパターンは斬新で、素晴らしい技術を持っており、
以前働いていたウエットスーツメーカーのファクトリーで造るウエットスーツしか着る事が出来なくなっていました。
メーカー退職後もファクトリーオーナーによくしてもらい、ウエットスーツをずっと着る事が出来ていたのですが、、、

2008年の年初に突然、ウエットスーツをつくることが出来ないと連絡がありました。

え?なんで??
ソッコー、ファクトリーの社長に
電話ですよね。

理由はこうでした。

「あるメーカーの専属ファクトリーの契約を結んだので、そこのメーカーが
展開するブランドの製品しか作れない契約内容だから、オリジナル商品も
他社ブランドのウエットも作ることが出来ない。」

と。

長年取引をさせていただいていたウエットスーツファクトリーから、
この連絡が来た時は凄くショックを受けました。
何せ、日本で最先端の技術とクオリティを持っている
ファクトリーのウエットスーツが着られなくなってしまたんですからね・・・

様々なメーカのウエットスーツを着てきましたが、そこのファクトリーの
ウエットスーツはコンセプトも斬新でクオリティも最高のモノを提供していたので、
残念でしかたがありませんでした。

どこのウエットスーツを買いたいかなぁ?

まずは様々なメーカーのカタログを集めて、色々と検討しました。
付き合いのあったファクトリーで作っている某ブランドのウエットスーツを買うのか??
それとも、他のブランドを買うのか?
試着などもしてみて、どれもしっくり来る、納得の行く買い物が出来ると思えるモノが無いことに気付きました。
どれもこれも同じで、代わり映えせず、なんの特徴も無いないなぁ〜
ストレスフリーで動きやすい、暖かい。

と、どこも同じ事しか言っておらず、差や違いも全くない。
心から着たいと思うようなウエットスーツが無い。

 ん〜、買いたいウエットが無い!
この結論に至ったのです、、、

 

2008年春頃。
既にサポートインナーを着るブームが始まり掛けた頃で、
実際にトレーニングやジョギングでは有名ブランドの
サポートインナーを着ていました。

ちょうど結婚をして、3月末に引っ越しをするときに
サポートインナーを着てて、疲労感の少なさに驚いたんです。

1日、階段の上下を繰り返して大きな荷物や家具をはこびだしたりしてて、そこまで疲れていない!
階段を登るのに足を上げやすいし、良くカラダが動く。

こんな効果があるウエットがあったら着たい!
って閃いたのを、今でも鮮明に覚えています。

この閃きがきっかけで
ウエットスーツを着て、サーフィンがラクに出来るようになったらいいな。
裸より、動きやすいウエットスーツをつくれないのか?
サポートインナーを着ると、動きやすくなるんだからウエットでも実現できるでしょ。

これがRev.のウエットスーツの開発をスタートしたきっかけでした。
そして、様々なサポートインナーを買いあさり、機能を検証し始めたのです。

専門家の協力により、サポートインナーの機能を取り入れる事に成功。

 

最初は独学でやろうと思ったのだが、考え直し、行きつけのカイロプラティックの医院長に相談し、
サポートをうけながら様々な機能を開発していったのです。

そのカイロプラティックは、東京の銀座に「ピーク銀座」という店舗をかまえ、
医院長の阿部淳一氏は一般の方からモデル、政界、財界、そしてトップアスリートまで幅広い人から
支持を受ける、超一流のカイロプラクター。

自身もサーフィンをし、トレーナー、インストラクター、山岳ガイド、
講師、整体師として合わせて20年以上の経験がある阿部氏にサポートしていただくことになったのです。

まずは、先行するサポートインナーを沢山購入して、どうなっているのか?
このパーツはどんな機能があるのか?どんな効果があるのか?
などを実際に試して確認していきました。
また、サーフィンで必要とされる動きを考えて、ここにこんなパーツを入れたらどうなのか?
など、色々なパターンを考えて阿部氏に確認してもらい、
これは意味がない、こうするともっと効果が高くなる・・・

なぜココにこういうパーツが入る理由や、身体の筋肉や骨格の構造を教えていただき、
スポーツ医学を取り入れることが可能となったのです。

このように阿部氏から沢山のアドバイスを頂き、カラダについての知識を勉強させてもらいました。

サポートインナー各種

当時使用していた様々なサポートインナー

ウエットにパーツを貼り付け

様々なパーツをウエットやラッシュガードに貼り付けてテスト

Rev.physical tuning technologyの元

まずはテスト

自分でテーピング等のパーツつくり、持っているウエットスーツに
様々なパーツをくっつけて行きました。
まずは自分の持っている全てのウエットスーツで様々なテストを行ったのです。

着ただけで、何これ?こんだけで凄い効果を感じる事が出来る!
ヒザの屈伸運動がとてもスムーズにできるなぁ。

上半身のテーピング効果はラッシュガードに様々なパターンをつくり試して、効果を確認して行きました。
その中で思ったほどに効果がないもの、予想以上に効果があるものなど、
様々なデータの収集が出来たのです。

もちろん、陸だけでなく実際にサーフィンをしてその効果を確認して行きました。
先行する機能があったこと、そしてスポーツ医学を取り入れる事で、
パーツの設計に無駄が無く、非常にスムーズに機能の開発は進んでいきました。
様々なテストの結果をふまえて、ウエットスーツにこれらのパターンをどのように入れて行くのか。

その結果、独自のパターンが出来上がり、独創的で斬新なデザインの
ウエットスーツとなって行きました。

そして、最終的に11の機能を開発するに至りました。

サーフィンをラクにする11の機能

1:カラダのバランスを整える
2:パドリングをラクにする
3:肩の可動範囲を広げる
4:腰痛と靱帯損傷のリスクを軽減
5:パフォーマンス向上
6:疲労感の軽減
7:膝にかかる衝撃を緩和する
8:下半身の血行を促進させる身体を内側から暖める
9:パドリング時の姿勢をサポート
10:テイクオフの足の引きつけをラクにする
11:上半身の重さを改善する

ざっと、こんな事を実現することが出来ました。

まぁ、しかし、当初は誰もが
・そんなこと出来るわけない。
・嘘くさい、アホでしょ。
・無理でしょ。
って、笑っていましたね〜
まぁ、散々バカにする人が少なくなかったかな〜

ウエットスーツに自信はあったのですけど、
実際お客さんが来てくれて直接のレビューが増えるまでは、正直凄く不安でした。
・大丈夫かなぁ〜??
・効果感じてくれてるかなぁ〜??
ってね。

人それぞれ感覚は違いますからね。
しかし、段々とユーザーズボイスも増えて来て段々と自信が付いてきました。

そして、去年から老舗ブランドDoveへもライセンス提供を始めることになりました。

おかげさまで、プロサーファーからも
・何コレ?凄いね!
・1日中海の中でスクールをやってても、疲れ方が軽いね。
・筋肉をちゃんとサポートしてくれる
などと、コメントを頂いています。

うちのファクトリーの社長から聞いた話だと、何社かやりたいって言ってるそうです。
また、某巨大ブランドからのライセンス提携の話しも水面下で来ています。

実際にお客さんからもメールをいただくのですが

・冬のための体力つくりは何だったのだろうか、、、
・ドライスーツの仲間より、長く入れますよ〜
・冬用ウエットのネガティヴなイメージが無くなりました
・パドリングが凄くやりやすいです
・下半身から冷えるのが無くなりました

などなど、色んなフィードバックをいただいています。

2009年に7月末に特許取得申請を行い、そして、ついに2014年3月に特許取得(PAT5503215)することができました。

この特許を取ったテクノロジーを
Intelligence Performance Technology
と、仰々しい名付けました(笑)

 

サーフィンをラクにするテーピングウエットスーツといえば、Rev.で覚えてくださいね。
これがあなたがRev.のウエットスーツを選ぶ理由です。

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