カラダの使い方

肩が痛くならないパドリングのストローク方法

こんにちは、サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、

 

前回は、サーフィンで最も疲労感を感じる
パドリング姿勢のキープについてでしたね
→体の負担を掛けないパドリングフォーム

今日はパドリングの3つの要素、
その2「ストロークの動き」を
シェアしたいと思います。

 

この3要素がわかるとパドリングを
大きく変えることが出来ます。

「カラダが動く原則」
これを基準に考えていくのでラクになって、
カラダにも負担が掛かりません。

やっている感覚か?
それとも、カラダの動く原則か?
何を基準にするかで、
判断する背景が大きく変わりますよね。

なぜなら、やっている感覚を基準で考えると、
その人の感覚になってしまうので、皆言うことがバラバラなわけです。
感覚は人それぞれ違いますからね。

しかし、カラダが動く原則を基準にするとぶれなくなります。
どこから動いてヒジや手、ヒザや足はどう動くのか?
これらには動きの原則があるからです。

サーフィンの場合はカラダの動く原則は大抵の場合、
無視されていることが多いですね〜

 

パドリングの3要素

1.バランスの取り方
2.ストローク
3.ストロークの長さ

という視点で見てゆきたいと思います。
それぞれ、

1.パドリングをするための姿勢
 理想的なバランスはどういう状態か?

2.ストロークはどんな運動がおきて
 どういう腕の動きになるのか?

3.パドリングのストロークを長くして
 スピードを出すためには何が必要か?

今日は2のストロークの動きを考えてみましょう。

パドリングのストロークは3つに分解する事が出来ます。

1.腕を前に出す or 持って行く
2.腕を引きつけて漕ぎはじめる
3.腕を後ろへ持って行き、太ももの横まで漕ぎヒジから腕を抜く

特にストロークで一番重要なので3で、
歩くときのヒザの動きと同じように、ヒジを動かすとカラダに負担が掛からず
ストロークがラクで漕ぐ距離を伸ばす事が出来ます、

「ヒジの外旋→内旋」
この順番が重要なんですが、殆どの人が漕ぎ始めからヒジを内旋させてしまうので
スピードも遅くストロークも短くなってしまいます。

ストロークを始めてすぐにヒジを内旋させてしまうと
アウターマッスルの僧帽筋や三角筋を使ってしまいます。
その結果、肩がパンパンになってしまいます。

 

実は、この動き扁平足や内股の人の歩き方や走り方に似ています。
扁平足の人は走るのが遅いという共通の特徴があるのですが
常につま先を使い親指の付け根の大きな骨の母子球を使っています。

正しい足裏の動きは

カカト→小指の付け根の小子球→母子球

このように力点が移動します。

そしてヒザは外旋→内旋という動きが発生します。
歩き方教室とかではこの動きをレクチャーしていますよね。

けれど扁平足の人は、常に母子球に乗って歩いているので
ヒジの外旋→内旋という動きが起きません。
その結果、走るのが遅いとか長い時間歩くとふくらはぎがパンパンになってしまいます。

パドリングも同様で最初からヒジを内旋させてしまうと
腕が動く原則の動きを使えていないので肩に負担が掛かってしまいます。
凄く漕いでいる感はあるので、パドルしている、やっている感はありますが、、、

その結果、しばらくすると三角筋や僧帽筋、上腕三頭筋などが痛くなる原因になっています。

ヒザもヒジも

「外旋→内旋」

この動きがパフォーマンスのカギです。

ヒジが外旋→内旋すると、肩甲骨に動きが出るので
インナーマッスルの前鋸筋を使ったパドリングをする事が出来ます。

 

ケリーのパドルは肩肋分離

ケリーのパドルは肩甲骨と肋骨が分離してパドリングしています。
前鋸筋の使い方が上手く肋骨の上で肩甲骨が自由に動いている。
鎖骨から肩甲骨、そして腕までが自在に動いています。
この状態は、肩肋分離とも呼ばれています。

肩甲骨と肋骨は大抵の場合、一緒に動いてしまいます。
その結果ボードもグラグラと動いてしまうんですよね。

そして揺らさないようにと腰に力を入れてしまい、
アウターマッスルに力が入ってしまいます。

固めているので余計、腕の動きがボードに伝わってしまい
グラグラと揺れてしまいます。

肩甲骨を自由に動かすためにも、前回書いたボードのバランスの取り方にして
インナーマッスルを使ったパドリングフォームにする事から始めます。

そして、ヒジの外旋→内旋という動きでパドリングをして行くことで
前鋸筋が使えるようになって肩甲骨と肋骨が段々と分離して
ストロークすることが出来るようになって行きます。

ヒジの外旋→内旋が使えるようになると

前鋸筋・腹斜筋・腹横筋・横隔膜・大腰筋と複数のインナーマッスルを
連結して使う事が出来るのでストロークのトルクを増やす事が出来ます。

ヒジの外旋→内旋は、どの位置でヒジが内旋すると進むか?
肩に負担が掛からないか?
探してみてくださいね^^
そして、是非試してみてくださいね。

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PS.次回はパドリングのストロークの長さとスピード

これについて色々と分解してきます。
お楽しみに^^

 

PPS.

もう、この辛いパドルどうにかならないのか!
10分もしないうちに、肩がパンパンになってしんどい・・・
首や腰が痛くなって、サーフィンしているのが辛い・・・

って気が滅入る事、サーフィン行く度に感じてないですか?
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