カラダの使い方

体幹トレーニングの本当の目的

解剖学と体軸理論をベースに
「超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来る」
をコンセプトにしている
サーフコーチ・体軸セラピストの林です。

館山のRPCから、、、

一般的に体幹トレーニングは重要だと言われていますよね。
でも、体幹トレーニングの本当の目的って意外と知られていません、、、、

今日は体幹トレーニングの本当の目的についてのお話をしたいと思います。

パドリングで疲れなくなる、テイクオフの動作に安定感が出る、ライディングではスピードを出す事が出来るようになる、これらに共通するのが体幹の使い方です。

体幹トレーニングの本当の目的

体幹トレーニングは体幹を鍛えるモノですよね。
なので、体幹の柱である背骨が重要な要素なります。

背骨は首の頸椎が7つあり、C1〜C7と呼ばれています。
そして、胸の胸椎は12個あり、T1〜T12と呼ばれています。
最後に、腰の腰椎は5つあり、L1〜L5と呼ばれています。

体幹の背骨の構造を見てゆくと、胸椎から腰椎の間で他の骨が付いてないのがあります。
それがT11〜L5です。
胸椎のT11とT12は遊離肋骨と呼ばれているので自由に動きます。
腰椎のL4強力な筋肉で固定されてて、L5は骨盤に埋まるようにして存在してるので、これら2つは殆ど動きません。
他の骨などが付いてない自由に動く、胸椎TH11〜腰椎L3までが自由脊椎とよばれています。

自由脊椎と呼ばれるT11〜L3があなたの動きを良くもすれば悪くもします。
自由脊椎が動きすぎたら、体幹が安定しなくなり軸も定まらず不安定になるので、パフォーマンスは落ちてしまいます。
逆にT11〜L3を安定させる事で体幹が安定するので軸の安定にもつながり、あなたのパフォーマンスは向上します。

上半身と下半身をつなぐ部分でもあるので、上半身の動きをボードに伝える事が出来るか?できないか?という影響をあたえるのが自由脊椎のT11〜L3の安定というわけです。

カービングやスナップでローテーションをする時に

ただ単に上半身をヒネってアクションをしてしまうとT11からL3までがねじれてしまい、姿勢を保とうとして下半身は反対の方向へと相反する動きをしてしまいます。
強引にやると、T11〜L3の何処かがずれてしまい、腰を痛めたりしてしまいますね。
T11からL3までを安定させてからローテーションの動作をする事で、体幹は安定するのでパワフルなカービングターンが出来るようになります。
CT選手でもスプレーの多い人とそうでない人っているのですが、この違いはT11からL3までを安定が関わっていると言う事です。
最近CTで勝つ選手はトレーニングに体幹を安定させるカラダの使い方をメインにやっているというわけです。

パドリングだとT11〜L3の安定させる事で、腕の動きだけでなく股関節を通り足裏までも使う事が出来るので、パドリングが効率良くなり疲れないパドリングをする事が出来ます。

不要な動きを無くして、安定させる

前置きが長くなりましたが、、、
「自由脊椎T11〜L3の無駄な動き無くし安定させる事」これが体幹トレーニングの本当の目的なんです。

自由脊椎を固めてしまうのが、一般的な固める体幹トレーニング。
一般的な体幹トレーニングでは自由脊椎T11〜L3を固まるのではなくて、体幹のインナーマッスルであるインナーユニット全体を固めてしまいます。
体幹の腹部が固まってしまい、動きに自由度がなくなってしまい実際のサーフィンの動きには役立ちません。

本当の体幹トレーニングは自由脊椎T11〜L3の「不要な動きを無くして、安定させる」のが本当の目的ですよね?
サーフィンの全ての動作、そして体幹トレーニングをする時に意識したいのが、自由脊椎T11〜L3の安定です。

じゃぁどうするのか?

それがみぞおちを丸めるという動作になります。
僕のBLOGを読んでくれているあなたは勉強熱心なので、よく出て来るのでご存じだと思います。

たまに質問が来るのですが、背中を丸めるのとみぞおちを丸めるのでは大きな違いがあります。
背中を丸めるのは背骨全体が丸まってしまうので、肋骨や背骨を効率的に使えなくなり、肩甲骨も使えなくなるのでパワーを引き出す事が出来ません。
みぞおちを丸めるという動作の目的は、T11〜L3までの無駄な動きを無くして安定させるという事なのです。

みぞおちを丸める事で、体幹のインナーユニットの骨盤底筋群と横隔膜が効くようになります。
そして、横隔膜とつながっている大腰筋も効くようになります。
大腰筋はT12〜L4から骨盤を通り、太ももの大腿骨の付け根の小転子につながっています。

骨盤底筋群は股関節を通して内転筋・ハムストリングへとつながっています。
横隔膜は、腹斜筋〜前鋸筋へとつながっています。
つまるところ、みぞおちを丸めるという動作は、手足のインナーマッスルをつなげて効率的に使う事が出来るようになる動作なのです。

パドリングだったら、腹ばいの状態で自由脊椎のT11〜L3までを安定させる事。
背中を反ると背骨全体が固まってしまい、体幹の自由度がなくなってしまいます。
みぞ落ちを丸める事が出来る腹ばいの状態をつくる事、これが疲れなくなるパドリングの土台となります。

テイクオフの動作でもみぞおちを丸める動作を入れる事で、軸が安定するので両足のスタンスが毎回同じように決まるようになります。
ライディングだったら、必ずみぞおちを丸める事から動作する事で、あなたの体重を乗せる事が出来るのでスピードを出す事が出来てスプレーを飛ばす事が出来るようになります。
ボトムターンなら効率良くあなたの体重を乗せる事が出来るので、ドライブさせる事が出来ます。

PS. みぞおちを丸めるどうさは、この講座の会陰のワークで身につける事が出来ます


バイオロジック・パドリング講座

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