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世界で勝つためには立甲を身につけるのが最低条件

こんにちわ、サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、

今日は珍しくコラム的な感じのBLOGです。
というか、初めてかな??

 

世界で勝つためには

・フィジカル
・カラダの使い方
・波の使い方
・戦略
・メンタル

この5つは絶対条件です。

トップレベルになるとフィジカル・カラダの使い方・波の使い方の3つは
ほぼ同じで変わらない水準。

勝敗を左右してくるのが戦略とメンタルです。
ヒートの戦略が立てられれば勝率7割と言われています。

メンタルでめっちゃ面白いと思ったヒートは
おととしのJ-Bayのミックvsケリーのヒート。
あれはまさしくメンタルの戦いだったよね。

ミックVSケリー

フィジカル・カラダの使い方・波の使い方が出来なければ
世界の舞台には程遠いと言うことですね。

波の使い方はパワーゾーンをどう見みて、ピークとセクション、
ボトムエンドの関係性を方程式化し、判断・選択すると
マニュバーの進化をさせることが出来ます。
方程式化出来てないと、ボトムターン中に何をするか?
とか考えながらやっていると進化は起きないよね。

ボトムターンに入る前の時点で、このセクションはリエントリーって
分かっててリエントリーしてもCTでは点数で無いから、
より攻めてスプレーを出すためにリエントリーのセクションでも
カービングして行くとジャッジから評価される訳です。

大会会場だと「オオォォ〜」って声や指笛吹いてますね。
去年だったら、それリエントリーでしょっていう
セクションでレイバックなどなど・・・

DJはコミットメントって表現を多用していると思います。

なので、マニューバーの曖昧な感覚から方程式化する、
僕の場合はテンプレート化するって言ってるんですけど、
この辺は必要なわけです。

ボトムターンの入る前に全ての準備が出来るから、
テンプレート化する事が重要なんですよね。
ボトムターン中には考えるとか、基本あり得ないです。

んで、今日のテーマのフィジカルとカラダの使い方。

カラダの使い方はインナーマッスルの筋連鎖を使って行く必要があって
CT選手のトップはインナーマッスルの筋連鎖を使いまくっています。
特にワールド・チャンプクラスはインナーの筋連鎖を使っているので、
ターンのクオリティが圧倒的に違います。

フィジカルを鍛えるのも、インナーマッスルを優位に使えていないと
正直意味が無くてアウター優位でトレーニングすると怪我や故障の原因になります。
インナーマッスル優位の選手は選手生命がもの凄く長いです。
その代表的なアイコンは、キング・ケリーですよね。

※アウターを鍛える場合はインナーマッスルを優位にして
トレーニングするのがポイント。

立甲を身につけるのが最低条件

立甲って何かというと、こういう感じです。
ブルース・リー先生がやってるコレです

立甲とは上腕骨と肩甲骨がゼロポジションの関係性を持ち、
上腕骨頭が肩甲骨関節窩にしっかりはまり、
ローテーターカフがバランス良く機能している状態のことです。

簡単に書くと、、、

肩関節の安定化と運動のパフォーマンス向上につながるって感じですね。

ケリーがワイハでリバーサーフィンしているムービー見てたら
各動作での立甲具合が凄いんですよね。
めっちゃ興奮してしまい、何回も繰り返しみてしまいました(笑

コンプレッションかけるとき、ローテーションするとき。
立甲しているんですよね、ホントに。

CT選手でもターンのクオリティに差があるのは、立甲してるかしていないか?
ココがカギになっていると断言できる位です。

立甲は体軸を形成するインナーマッスルを優位にしていないと出来ないからで、
サーフィンで全身のインナーマッスルを筋連鎖させるには、立甲していることが条件になってきます。

ケリーやミック、ジョンジョンは普段から立甲しているっぽくて、歩いている時でも肩甲骨が浮き出ています。

ケリーやミック、ジョンジョンは腕の動きと身体の動きが常に連動しているんですけど、
腕の動きだけが先行して身体の動きがついてきてない選手は筋連鎖が何処かで解除されている、もしくはアウター優位でカラダを使っています。

ガブちゃんも普段から立甲してて、インナーの筋連鎖使えているときはもの凄きサーフィンしていますね。
逆に大腿四頭筋に力が入っているときは、イマイチなマニュバーが多いです。

おととしのワールドチャンプのデ・スーザーもボトムターンでコンプレッションかけているとき、
カービングターンしているとき、リエントリーでボードを返す前なども立甲しています。

女子では、カリッサがトップアクション時は良い感じで立甲していますね。
ボトムターンで立甲してないことが多くて、特にリエントリーでは右手だけが動いてて、その動きがボードに上手く伝わっていないです。
ステフ・タイラーはボトムターン時の立甲が素晴らしくて、トップでのローテーション時が甘い傾向。

実際にサーフィンで感じた立甲を使った時の効果

パドル、ホント速いです。
沖に出るときとか、「あ、もう沖に出ちゃった」って感じです。
去年、AUSであの人メッチャ速いって思った人が何人かいるんですけど、その人は立甲パドルしてるからあんなに速いんだって、思い出しました。

テイクオフでのグイ押しも立甲を使うんですけど、動作が速くなるのとテイクオフがスローモーションに感じます。
あとは、ボードと上体の空間も大きくなるので、前足を両手の間にもの凄くスムーズに持ってこれます。
だから、両手を離したときのファーストターンの初速が速くなります。

ボトムターンはドライブの掛かり方が違いますね。
トップアクションは、まだ出来ていませんが^^;

ちなみに、体軸って言葉が出てきましたが、体軸=身体意識です。
いわゆるセンスがいい人って体軸を形成するインナーマッスルを感覚的に使っているって事です。
昔はセンス良く感覚でサーフィン出来てたけど、アウターを鍛えるトレーニングを
はじめたらサーフィンのキレが無くなった、下手になったってのは、身体意識が低下したから。

体軸を形成するインナーを連動させるトレーニングすると、センスが戻ると思いますよ^^

PS.インナーマッスルの筋連鎖を使ったサーフィンの方法しりたい?

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→テイクオフ〜ライディング基礎編

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→サーフコーチング:中級編〜

波に乗る本数は増えたけど、思うようにアクション出来ない
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