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パドルで腕が回らなくなる原因について

こんにちは、解剖学と体軸理論をベースに
「超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来る」
をコンセプトにしているサーフコーチ・体軸セラピストの林です。

2年間、サーフコーチングの半年コースを受講し、今年の東台湾キャンプに参加されたUさんから
「支部予選で優勝しました〜!」と連絡がありました^^
この様に成果報告もらえると、凄く嬉しいですよね〜

サーフィンって、波、カラダの使い方、そしてプロセス、これら3要素は絶対に外せません。
むしろ、この3要素抜かしたら絶対上手くならないと断言できます。

僕のレッスンも凄いのですが(笑、
コミットして超基礎から、コツコツと積み上げた結果ですね。

おめでとうございます^^
全国で勝てるように積み上げて行きましょう!

さて、今日は前回の続きですね。

パドリングですぐ疲れて、腕が回らなくなる
この原因は何処にあるのか?

がテーマですね〜。
前回は、
「直ぐ疲れてしまう原因は何処にあるのか?」
でした。

今日は、腕が回らなくなる原因についてです。

パドリングで腕が回らなくなるのは、肩を鍛える、根性論、慣れでもありません(笑
感覚でやっていると、そうなりますが・・・

腕が回らなくなる原因は色々とあるのですが、一番の根本は何処か?を探して行くとある事にたどり着きました。
意外と考え付かない所だと思いますよ、、、

それは、ストロークの支点が不安定だということです。
つまるところ、腕の付け根が不安定だから肩に力が入るのでは?という考察です。
パドリング支点が不安定なので、不安定な状態でストロークするのでアウターに力が入ってしまうと言うこと。

カラダには次の様な原則があります。

動作が雑になると、カラダに力が入り動きが硬くなる。
動作が丁寧だと、カラダに無駄な力がはいりにくく、動きはしなやかになる。

簡単に書くと、力任せだと動きはどんどん悪くなるよ〜って事ですね。

支点という視点(笑

支点とは何か?というと、、、
全ての動作には、何処から力を発揮させるか?何処を締めるか?もしくは、何処から動かすか?という支点があります。

例えば、テイクオフで足を引きつける動作は、股関節を支点にする事で足の引きつけが安定しスムーズ行う事が出来ます。
その他には、歩く時におへそから指4本上のみぞおちから足を出すようにすると、歩幅が広くなります。
動作全てに支点と言うものが存在しています

支点ってちょっと分かりにくいのですが、運動神経のいい人は支点を上手に使っています。
ジョンジョンのサーフィンって分析しにくいので真似するのが難しいと思いますが、それは支点を上手に使っているからなんですよね。
彼の場合は支点を移動させるのが上手い。これを支点揺動と言います。
僕も支点という視点が無ければ、動きを分析すること出来ませんでしたからね〜

支点は見えないから分かりづらいです。
好きなサーファーの動作を真似しても同じように出来ないのは、カラダの使い方の1つである支点という要素が抜けているからです。
一方、支点が固定されている人は簡単に分析するのが容易ですね。

パドリングの支点

パドリングの支点は何処だと思いますか?
肩じゃありません。
腕の付け根でもある肩甲骨の端から伸びている、鎖骨の付け根の胸鎖関節です。
この胸鎖関節がグラグラと不安定だと、肩に力が入ってしまいます。

胸鎖関節を安定させるように腹ばいの状態を作ること。
これでパドリングの支点を安定させる事ができます。
だから、腹ばいの状態を安定させるのってもの凄く大事なんですよね。

腹ばいの状態がテキトーだと、胸鎖関節が不安定になり無理やり背中などを反って力で強制的に安定させようとします。
腹ばいのプローンポジションにどんどんと力が入り、パドルのストロークが雑になって力まかせになってしまいます。
いわゆる、カラダを使う負のスパイラルに入ってしまいます。

パドリングの支点が不安定だと、動きはどんどんと雑になってしまい丁寧な動きを意識したくてもできません。
その結果、腕や肩の筋肉がパンパンになり、動きにくく腕が回らない・・・
不安定な状態で腕を回そうとしても非効率でもありますよね。

支点が安定すれば、ストロークを速くする事は可能です。
昔から言っているのですが、胸鎖関節を支点にする事でストロークの中心が安定し、
自転車のペダルを漕ぐようにストロークの速さを自在に変える事が出来るようになります。

カレントがキツい時、スープにハマっている時、特大セットが入ってきた時、そして波を取りたい時。
これらの様々なシチュエーションでストロークの速さでもある回転数を速くする事が出来るようになります。

パドリングの最終的な問題は感覚だよりのやり方が広まって、カラダの構造や運動構造を元にされてない事だと思います。
基本としては腹ばいの状態を精度高く出来るようになること。
これだけですぐに疲れる、腕が回らなくなるということは解決出来、疲れずにストロークはラクに出来るようになります。
歩くように筋肉疲労を起こさずにストロークする事は可能なのです。
是非、パドリングのストロークを安定させるためにも、胸鎖関節が安定する腹ばいの状態を探してみてください。

この記事が気に入ったら、パドリングが疲れるとか、辛い、腰痛との戦いと思っている友達にシェアしてください。
出来れば、友達と一緒に腹ばいの状態を探してみると新しい気付きを得ることが出来ますよ。

PS.バイオロジック・パドリング講座を受講された
沢山の方から感想のメールをいただいてるので、
一部を紹介しますね。

  • 脇と手を意識するだけでこんなに違う事に感動しました。From 石井さん
  • 肩甲骨周りや全身の筋肉痛がなくなりました。これは良いのではないか?と思います。From ゆうこさん
  • 波に乗る本数が増えましたFrom 川崎さん
  • 友達から、パドルが速くなったねといわれるようになりました。From 久野さん
  • 今までのパドルは何だったのだろう。35年間無駄にしてましたFrom 大野さん

353人の方が受講し、サーフィンがもっと楽しくなるバイオロジック・パドリング講座はこちら
↓ ↓ ↓
バイオロジック・パドリング講座

 

P.P.S.僕も実際にこのパドルを身につけてから、波に乗る本数が増えました。

ストロークがイマイチ上手く出来ないと感じる時は、腹ばいの状態をチェックしています。
腹ばいの精度を上げることで、ストロークが安定し始め回転数を速くする事が出来ます。
ホント、腹ばいのプローンポジションがあってのストロークなんですよね。
僕は41歳ですが、歳と共に下降するのではなく、カラダの使い方で上手くなっていくことが出来ます。

 

 

 

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