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よく話題に出るテイクオフの間違った動作

こんにちは、サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、

速いテイクオフは腰を低くするのか?それとも高くするのか???
そんな話が出たので、今日はテイクオフの動作ネタをシェアしたいと思います。

「テイクオフで腰は低くする方が良い」と一般的には言われています。
しかし、これ間違っています。というか、古いやり方です。

なぜなら、腰を低くするとボードとカラダのスペースがうまれないので、飛び乗る形になってしまいます。
その結果、スタンスは定まらずにボードの上で構える事が出来ないので不安定な状態になってしまいます。
さらに、ボードに飛び乗ると、お尻が下がってしまいブレイクが速くテイクオフ直後にスピードを付けたくても俊敏に動けないので、ブレイクに置いてかれてしまったり、、、前か後ろにワイプアウトしたり・・・こんな事が起きてしまいます。

サーフィンにおける動作全てにおいてインナーマッスルから動けるようになると、安定した動作を手に入れる事が出来ます。
よくあるのが、「腕立て伏せの要領で一気に立つ」はアウターマッスルを使った方法で残念な限りでしかありません。
どう身体を使うのか?これを理解してない証拠です。

軸をベースに考えていくと、パドリング時の腹ばいの状態ではおへそから指4本下の垂直方向に軸を立てます。
テイクオフ後のコンバットポジションでは、腹ばいのパドリング時に立ててた所と同じ場所に軸が落ちます。
腕立て伏せの要領だったり腰を低くすると、軸がズレてしまうんですよね。

テイクオフの動作のプロセスは3つから成り立つ

サーフボードの上で構えている状態から逆再生すると3ステップで腹ばいになれます。
一気に腹ばいになるの難しいですよね。
2ステップだと前に突っ込んだり、後ろにずれたり。
4つ以上のステップになると、複雑すぎてサーフィンの動作には適していません。

1.両手を水平にしてかまえる
2.両手を前足の横に着く
3.両腕を伸ばした状態で前足→後足と折りたたんで腹ばいになる

両手を前足の横に着いたとき、この時に腰を低くするとバランスが悪くなるのがわかると思います。
基本、テイクオフの動作は腰を高くするのがポイントです。
腰が低い状態だと足を後ろに持って行くことが出来ませんが、腰が高いと足を後ろに持って行くのは簡単に出来ます。
なので、テイクオフの動作ではしっかりと腕を伸ばしきってから、カラダとボードが平行になる位までスペースを作るのが重要です。

上記の順番を逆再生したの実際のテイクオフの動作になります。

1.両腕を真っ直ぐと伸ばす
2.後足→前足の順で着く
3.両腕を水兵にして構える

この様な順番で練習すると、実際のテイクオフで動作がスムーズに行えます。

さらに、細かい所で

・手はどこについて指先はどの向きにするのか?
・手のどこに乗ると、肩や腕のアウターマッスルを使わずにテイクオフの動作が出来るのか?
・ヒザは伸ばしているのか?それとも曲げているのか?
・どの時点でみぞおちを丸めて足を引きつけるのか?

まで突き詰めると、「え?なんかメッチャ速くてラクなんだけど」って感じられます。
面倒くさそうですが、陸で意識してやれば簡単に出来るようになります。

あなたのライディングで最も重要な所がテイクオフです。

ライディングの一番最初が悪ければ、その後のリカバリーは出来ません。
特にビーチブレイクではその傾向が顕著に出てしまいます。

ライディング上手くなりたい!リップしたい!
と思っているなら、一度遠回りをしてテイクオフから見直して、

・テイクオフでピークに入る位置
・テイクオフでの波の使い方
・カラダの使い方

これらを意識してやってみると、一気にステップアップする事が多いのでオススメです。

 

PS.年内にテイクオフの動作を超簡単で分かりやすく、
簡単に出来る方法を公開します。

軸を形成するインナーマッスル(体軸筋)を使う事が出来るようになるので、ゆっくりやっているのに「あれ?速い!?しかも、安定している!」と、サーフコーチングでレクチャーしたら感じられている、効果実証済みの方法です。
→3パドル・テイクオフ

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